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#12 MRI検査の音がクラブミュージックに聞こえちゃう件

造影剤を終え、生まれて初めてのMRIの説明を技師の先生から受ける。

MRIとは
【Magnetic Resonance Imaging】の略で磁気共鳴画像を意味し、強力な磁場と電波を用いて人体の内部を画像化する検査なので放射線による被曝はない。
MRI画像の最大の特長はコントラスト分解能が高いこと。

                 岡安診療所調べ

磁場と電波を用いて…ん…んと…
どうやら未知なる世界で体内を撮影するみたいだ。

更に持ち込み注意事項、チェックシートを渡された。

MRI検査室には常に非常に強い磁場が発生しています。安全に検査を行うために以下に該当する物は検査室に持ち込むことは出来ませんので検査前にとりはずしていただきます。

金属物 、時計、メガネ、鍵、ライター、アクセサリー、ヘアピン
磁気カード 、キャッシュカード、クレジットカード、駐車券、テレホンカード、定期券、
貼布薬 、ニトロダームTTS、ニコチネルTTSまたはノルスパンテープを貼っている方
(貼り換え用の薬剤をご持参ください)
その他 補聴器、携帯電話、取り外し可能な義歯、湿布、カイロ、コンタクトレンズ、
DIBキャップ

病院MRI手引きより

全部当てはまらないな。チェックOK!

いや待って!テレホンカード!!

いや持ってないよおーー!っていうか懐かしいな。
多分高1の時にポケベルが流行ってたくらいの頃が最後じゃないかなぁ。
なんて思っていると急に

ノルスパンテーププ!?
ニコチネルTTSってなに!?
何?知らない!持った事ないなノルスパンテープ!
初めましてだよニコチネル!

ノルスパンテープ:「変形性関節症」および 「腰痛症」に伴う慢性疼痛を
          鎮痛させる効果のあるテープ
ニコチネルTTS :禁煙用補助薬品湿布

持ち物チェックを終え、いよいよあの筒状の機械の前に横たわる。
医療系ドラマとかで見たことがあるやつだ。

『テレビで見るより生で見る方が大きくてカッコいいですね』

とMRIに挨拶する。

技師の先生にヘッドフォン?を渡された。
どうやら検査中、この筒の中が機械の音で凄いらしい。
工事中とか高架下とかのレベル。
なので爆音の保護のためにヘッドフォンではなくイヤーマフと言うものをするみたいだった。

ん?

ヘッドホンみたいだから音が出てくるんんじゃないの?と思いながらMRIの中へと潜っていく。

技「はい、それでは撮影していきます、リラックスして下さーい。」
筒が動き出して体の上に被さると噂通りの機械音が来た


ドンドンドンドンドンドンドンドン!


ドンドンドンドンドンドンドンドン!


ドンツードンツードンツードンツー!

ドンツードンツードンツードンツー♪

機械音が炸裂しているが一定のリズムが体を包み込んできた。
ん?なんだこの感覚は…

もしやクラブ系音楽?
エレクトロダンスミュージック?
EDM!?

ドンドンドンドンドンドンドンドン♪

シンプルなドラムとキックのループはどんどんクセになる!
時たま変調するビート!
(おそらく体の別の部分の撮影をしているのだろう)横たわっている岡安の心を掴んで離さない!

これはこれでどこかのフェスに来ている気分を味わえる機械に入ってると思ったら凄く心地良かった。

MRIとは

【Music Rhythm Into】の略で一定のリズムの音楽を筒の中で流しフェスに行った気分で検査が行われる面白い機械。
…そんなわけない。

                   岡安勝手解釈


30分を感じさせな飽きない選曲だった。
(曲というかビートだけだったけど…)

こうして胃カメラ、MRIが完了。明日はCT検査。
怒涛の検査3daysの初日が終わった。
                     つづく

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