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笑にもすがる思いで

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自身のガン治療中は藁にもすがる思いでしたが、笑にもすがることが多かったです。ガン治療実体験の中でクスッと笑える出来事や面白話をまとめてみました。時には全く治療に関係ないのもありま…
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#入院

#1 41歳お笑い芸人が「ガン」になりまして・・・

************************** 「下咽頭がんの疑いがあります」 え?かりんとう?お菓子の? 違う! かいんとう?がん?えっ? 岡安は突然「ガン」と闘うことになりました。 ************************** 世界中がコロナウイルスで大混乱の2020年。 イベント、ロケ、お笑いライブなどの相次ぐ中止が重なり仕事が大激減。そんな芸歴20年のお笑い芸人に追い打ちをかけて襲い掛かってきた病魔が… 「ガン」でした。 もう何が何だか分か

#20 初の入院での恥ずかしい失態…

前日もしっかり眠れた。 いよいよ生まれて初めての入院がスタートする。 手続きも終わり、ナースステーションの前のちょっとしたスペースで待機する。 パック専門のドリンク自動販売機や今は使用禁止になっている図書棚。何脚か置いてあるソファーに二人で浅めに座った。 コロナの影響で家族もお見舞い、面会は全面禁止、病室までは入れないのだ。 入院は約2週間。結婚してこんなに離れるのは初めてだし、愛犬モハもさぞ寂しいだろうな。 ゆうちゃんは心配なのか入念に入院のしおり的な冊子を見ている。

#21 パジャマを着た妄想

部屋は4人部屋の廊下側の一角に決まっていた。 名前を確認し荷物を下ろし看護師さんから説明を受ける。 バーコードのついたリストバンドを岡安の左手首に ぐるりと巻きつけながら 看「入院中は色々な場面でこのリストバンドのバーコードでの認証が必要になりますのでくれぐれも取ったりしないようにお願いします」 食事、消灯時間、通話できるエリア、洗濯物の階などを教えてもらうが、もうその辺は勉強済だった。 看「では後ほどお昼ご飯を参ります」 岡「はい、わかりました……ふぅ〜」 と

#33 2回目の入院はほぼほぼ完璧な仕上がり

2020年12月中旬 家で朝ごはんをしっかり食べていざ病院へ。 再び抗がん剤と放射線治療のため約2週間入院する。 前回とは打って変わって本当に落ち着いていて、 すごくスムーズに入院の手続きも完了した。 初回のテレビカード事件のような事もなく… そして今回は、 前の入院で不便だったり、煩わしかった事を 思い返して、 100円ショップで色々買い足したり、家から持ちこんだりして入院に挑んだ。 まず購入したのが 病室にコンセントは沢山あるのだが、 位置が少しだけベッドから