#1 41歳お笑い芸人が「ガン」になりまして・・・
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「下咽頭がんの疑いがあります」
え?かりんとう?お菓子の?
違う!
かいんとう?がん?えっ?
岡安は突然「ガン」と闘うことになりました。
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世界中がコロナウイルスで大混乱の2020年。
イベント、ロケ、お笑いライブなどの相次ぐ中止が重なり仕事が大激減。そんな芸歴20年のお笑い芸人に追い打ちをかけて襲い掛かってきた病魔が…
「ガン」でした。
もう何が何だか分からず、何をすればいいのかも分からず、心も体もめちゃくちゃになりました。でも『このまま塞ぎ込んでも始まらない』と思い、
その当時の気持ちや体験を携帯にメモにしたり、短い日記にしていました。
そして、その思いや経験を改めてまとめて形にしてみました。
ただ、これはそんなにがっつりした闘病日記ではございません笑
〈現代のがん治療にメスを入れる〉
〈最先端医療に問う!〉
〈徹底比較!世界と日本のガン事情!〉
みたいな話も一切出てきません。つうかそんな話かけないです。
岡安なりのガンとの闘い方・岡安なりの病気の解釈、当時の過ごし方、少しでも前向きになれるように見つけた小さな笑い話や楽しい出来事を書けたらなと思ってます。
同じような病気と闘っている方やそのご家族の皆さんに読んでもらえて、
「闘病中なのにくだらねぇ事考えてんな」
「入院中にどこに注目してんのよ!」
「ていうか、その話いる?(笑)」
なんて笑っていただけたら幸いです。もちろんそうじゃない方々も是非!
それでは始まり始まり。
2020年 8月上旬
「本日の新規感染者は…」「コロナウイルスを…」「各地で気温が…」
うだるような暑さを外目にクーラーの効いた部屋でテレビの情報を流して、
覚えたての動画の編集やお笑いネタなんかを考えたり、
リモートが多くなってきたのでそれ用に部屋を改造したり、
家で色々見つけての作業。
コロナでこの先どうなるかわからないけど、
闇雲に動いていた。
自粛期間=人に会わない
これをいい事に家で昼間から焼酎ハイボールを飲みながら動画を編集たり、ネタを考えたり…これはなんの生産性もないなと、こんなのばっかりだとさすがにまずいと罪悪感が沸き
『明日は朝から本格的に色々動くぞ、何かしらやるぞ』
というゆっるゆるの約束をして寝る。
自粛期間というより堕落期間になっていた。
そんなある日の風呂上がり。体を拭いていると
ん?なんだ?こんなのあったっけ?
首に3センチくらいの大きさでポッコリした膨らみがタオル越しにあるのに気づいた。見た目ではそんなにわからないが触ると完全にある。
嫁さんのゆうちゃんに報告
ゆ「え?首に?なにそれ?怖くない?」
岡「急に見つけたよ、ポッコリポコの助」
ゆ「何その名前、可愛いねぇポコの助。でも病院行ったほうがいいんじゃない?」
岡「いや。今コロナとかあるから収まってきて、
まだポコの助があるようだったら行くよ」
(夫婦の会話はいつもこんな感じです笑)
夜、少し怖くなってきたのでベットの中で色々調べてみる。スマホで色々サイトなどに飛んで見ていくとある病気にたどり着いた
ふぅ焦ったぁ。
岡安が勝手に開業してしまったネットで検索だけする
自分診療所。
これ、本当は良くないと思います。
なぜならば、ネットにある不確かな情報を惑わされたり、最悪のケースまで調べず、ある程度のところ終わりにして安心し、病院に行かないでにそのまま過ごしてしまったりするからである。
そんなこんなで岡安もそこまで重要視せず、
ポコの助をほったらかしにしたまま3ヶ月が経ち、季節は冬を迎えようとしていた。
2020年 11月上旬
「ごほんごほん、んっ?」
なんだか最近咳払いが多い事に気づく。
風邪かな?
それと明らかに喉に違和感。
痰が絡んだわけではないけど、なんか引っかる、なんか詰まる感じがある。
起きてすぐの朝帯に違和感があるだけで、その後は気にならず1日普段通りに生活出来ていた。
しかし、日を追うごとに違和感の時間は増し、ご飯が毎回引っかかっているような感覚が多くなってきた。
なんだぁ?
もしかして首のポッコリポコの助が内側に大きくなって
喉の方まで圧迫してんじゃねぇのか?
参ったなぁ
また夜な夜なネットで調べる。
かかりつけの自分診療所。
ふむふむ
見つけた!これだ!
コロナで仕事がないのとかのストレスも関係してるんだなきっと。
どうやら漢方とかが効くみたいだなぁ。
安心して眠りに就く。
つづく
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