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岡山市はどこへいく?市長はどっち?

2021年10月3日、投開票される岡山市長選挙。
「誰がなっても一緒だろう??」と
思っているあなたにこそ、考えてほしいターニングポイント。
少ない情報と小さな頭で考えてみたいと思います。
ただし、どちらかを応援する立場でもありませんし、オススメもしてません。あくまで私が感じたままに筆を走らせております。ご了解ください。

これまで

今から8年前、2013(平成25)年に現岡山市長の大森雅夫さんが当選。
それまで岡山市長を務めた髙谷茂男さんは3期目を目指さず、新人5人による選挙となった。自由民主党・民主党・公明党・日本維新の会岡山県支部・連合岡山の推薦を受け、2位に2万票差をつけ約7万6千票で当選。
ちなみに、これまで1983(昭和58)年の松本一さん、1991(平成3)年の安宅敬祐さん、1999(平成11)年の萩原誠司さん、2013(平成25)年の髙谷茂男さんと岡山市長は2期8年で退任している。

今回

現職の市長、大森雅夫さんは3期目を目指しての出馬。国土交通省にいた経験を生かした仕事を手がけてきた。8年ではやりきれなかったことも多いはず。
ちなみに、前回の2017(平成29)年の投票率は28.35%と低い数字に終わっている。もちろん、どんな選挙であったとしても投票率は高いに越したことはない。しかしながら、「投票に行っても行かなくても一緒」と選びようのない選挙の場合、投票率が低いことは否めない。
ただ、8年前でも33.34%と低い投票率だったことを考えると、岡山市民の政治に対する関心の低さが悲しく思える。

まずは、大森市長の8年

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「総合力」とはなんだろう?

まず、目に止まったのは、人口増加!!
人口増加することが、全ていいとは言い切れないが、減っているより何か希望があるようには見える。その中身は?と思って調べてみた。

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高齢者が亡くなることはある意味、致し方ない。その減る人数を上回る出生があるわけでもない。ではなぜ人口は増えているのか?
答えは、外国人が増えている。
何にでも付き纏うメリット・デメリット。
私の思うこと。人口が増えている!より外国人が増えている!という現状をちゃんと認識した上で、どうするかを考えてほしい。
人口増えている、万歳!は楽観的すぎて怖い。

魅力と活力のある街づくり

1 岡山芸術創造劇場
2 県庁通りの1車線化
3 岡山城の魅力アップ
4 岡山芸術交流
5 おかやまマラソン
どれも誇れる岡山市の魅力アップにつながっている。もっともっと市民の力を借りて、いいものにしてほしい。
一方で、岡山市って北区だけだっただろうか?と疑問にも思う。南区・中区・東区も岡山市だったはず。市内中心部に集中してやるからこそできることでもある。悩ましい。
私が思うこと。市民に向けた街づくりになっているだろうか?素晴らしいと思いながらも、もう一歩進んだ連携に期待してしまう。

地域経済の活性化

企業誘致を78件(7年間)ということは、年間11件。
つまり、1カ月に約1件のペースはすごい。
ただもちろんながら、助成金も出している。建物建設となれば、限度額3億円と記載もあった。新しい企業誘致による雇用創出にお金を使うのか地元企業にお金を使うのか、バランスが大切。
スタートアップ支援拠点「ももスタ」起業する人・学生の拠点となってほしい。ここは時間がかかることでもあるので継続してほしいなぁ。

交通ネットワークの充実

路面電車のJR岡山駅への乗り入れについては、賛否あるようだが問題・課題を整理してほしいなぁ。渋滞する、43億の投資に見合うのか、商店街に人が来なくなると様々あるようだが、広島や熊本に比べると岡山の路面電車は短い。本当の意味で利便性の向上が期待される。地下鉄がない分、頑張ってほしい気持ちになる。
生活交通(コミュニティバス・乗合タクシー)の導入については、知らなかった。やっと市街地以外の話題になった。ここはどんどん先進事例をやっていってほしいなぁ。

子育て環境の充実

待機児童数849人→31人 悪すぎたので良くなって当然とも言えるが、よかった。ただこの数字だけで良くなったと言えるのだろうか?

教育環境の充実

教育大綱の内容は、どこで実践されどんな結果が出ているのだろうか。
https://www.city.okayama.jp/shisei/cmsfiles/contents/0000015/15191/okayamasidai2kikyouikutaikou.pdf

健康福祉の充実

おかやま健康大作戦 https://kenkooo.jp/
SIBという新しい手法を使った取り組みには評価できる。市民への認知度、参加度などはどれくらいだったのだろう?

若者や女性が活躍できる社会づくり

市役所の管理職・女性割合(6.5%→15%)
確かに2倍以上。だけど、それで社会作りになってるの?
若者のことは何もやってないの?それとも成果が出ていない?

平成30年豪雨災害を教訓とした防災・減災対策

自主防災組織率69.3%→94.1% ぜひ100%にしてほしい。
また災害支援ネットワークおかやまの存在を行政としても多くの市民に認知してほしい。市民やNPOの活動とうまく連携を。

持続的に発展を支える都市経営

岡山連携中枢都市圏の形成 
岡山市、津山市、玉野市、総社市、備前市、瀬戸内市、赤磐市、真庭市、和気町、早島町、久米南町、美咲町、吉備中央町の8市5町
さぁ、ここに入っていることは知っているのだろうか?
どんな取り組みがあるのか→ https://www.city.okayama.jp/shisei/cmsfiles/contents/0000015/15635/torikumi2.pdf
例えば、行政区を超えたバスの運行などやれることはたくさんあるのではないかなぁ。市民・住民の力で解決できることもたくさんありそうに思う。
SDGs未来都市 選ばれてたの知ってた?
2030年への取り組みが書かれている。これは読んでおいた方がいいやつやな〜。ここに書いてあることが全てと言ってもいいくらい大事。やっていること、まだまだできていないであろうこと。
https://www.city.okayama.jp/kurashi/cmsfiles/contents/0000005/5526/2.pdf

ざっと見てみての感想

大森さんは、リップサービスのうまいタイプの市長ではないことはなんとなく皆さん気付いているはず。でも、着実に成果を上げながら8年を過ごしてきている。成果とは行政・政治から見た成果と市民が感じる成果とのギャップをどう埋めるかだと思う。
素晴らしい街・岡山市だけど、住んでる人は幸せをあまり感じていないだと悲しいからね。

大森さんのこれからの岡山市とは

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浦上雅彦さんはどんなこと考えてるの?

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もう一人の浦上雅彦さんは、1999(平成11)年に33歳で最年少で岡山市議会議員になってから約22年。議長も務めたこともある。

新聞へのインタビューには、
「これまでのコンパクトシティではなく、広い範囲での活性化が必要だと。87%を占める市街化調整区域の緩和をして住宅・商業施設、企業誘致をしやすくする」と言っている。
13%の市街地を20%に広げる。どこでもということではない。コンパクトシティのコンパクトという定義をもう少し広げることで可能性を広げようということらしい。

浦上さんは大森さんとは対照的にリップサービスが上手だ。ウェブサイトを見ても、多くのものを動画で配信している。真反対の意見を言っているようにも見えるが、コンパクトシティは変わらない。そのコンパクトの定義を広げることをしようと言っているのだと思う。

動画を見ていると、「池田動物園」「eスポーツ」「18歳以下の医療費無料」「給食費の免除」「夜間中学校」など数多くのキーワードが出てくる。
どれも素晴らしい。一方でそんなにいいことばかりできるの?と不安にもなる。浦上さんは多様なことに詳しく声を集めている。市民に近い存在であるが故に「言うは易し行うが難し」になりかねないか。

市民の意見を聞こう!は共感性が高いのではないだろうか。スマホを使い10万人規模のアンケートを現在のパブコメに代わり実施したいと言う。スマホを使える世代と使えない世代という対立はもう10年もたたないうちに無くなるであろうことを考えると楽しみである。
一方で、この意見で多くのことが決まっていくのも怖い。物事はバランスが大切だと考える。市民はまだ必要ないと思っていて、行政は10年20年先を思えば、また国の方針を思えば、半歩先、1歩先となるかもしれないが、実施すべきこともあると思う。もちろんそれに対しての説明は丁寧にすべきだ。

焦点の一つ「コロナ対策」

大森さんはスマホを使った決済ポイント還元事業の第3弾を、
浦上さんはPCR検査をドライブスルー形式を公言している。
浦上さんはコロナ感染した経験もあり、医療実態も語っている。
経済を支えることで乗り切ることも、感染症としての施策や医療への支援など幅広い判断が求められるだろう。

市民との距離を近づける質問(追記)

岡山NPOセンターが公開質問状をお二人にお願いしています。
こういったやりとりでも人柄や選ぶ言葉など、興味深いですね。
参考までに。

私が常々思うこと

「誰がなっても同じでしょ?」となってしまうには理由がある。
1 市長に立候補する政治家の問題
2 政治に興味を持たない市民の問題
3 やろうと思ってもできないルール(制度)の問題

選挙のいいところ

市民が投票に行けば、少なくと1番と2番は変化をもたらすことができる。
これはどんなに頑張っても4年に一度、いやもっと少ない確率でしかやってこない。
つまり、チャンスである。
だから、多くの人がいうのである「選挙に行こう」と。

どっちを選ぶ?

どっちを選んでもいい。
あなたが岡山市民なら、岡山の運命をあなたでも決めてほしい。
うまくいっても、いかなくてもあなたの岡山であるためには、投票が不可欠だと私は思う。逆説的に言えば、それくらいしか我々にやれることはないという現実がある。
大森さん、浦上さん、どちらがなっても応援する。
分岐点の今、どちらの未来を選択しますか?

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