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欲望について

 欲望というのは本当に厄介な悩みである。人間は生物界の中で最も脳味噌の大きい生物なので、この「欲」と言うのは人間が故の捨てきれない物である。

 人には他の生き物とは違い生きるために行動する「本能」だけでなく、生きていく上での楽しさや自己承認を求める為の「欲望」である。

 人には「喜」、「怒」、「思」、「憂」、「悲」、「恐」、「驚」という七つの感情がある。これらは人間の高い思考能力が有る故の感情が纏わりついている。

 様々な角度から物事を考えたり明日以降の未来を予測できるのも他人の気持ちを察してあげたりするのも人間の大きな繊細で精密な脳味噌であるからだ。浅く広くも深く狭くも思考を巡らせる事ができる。

 それ故喜んだり怒ったり悲しんだりという感受性が他の生物よりもずっと敏感なのである。そして言語を用いるし、文字の読み書きもする。

 そうやって脳味噌を使い続けていくからこそ色々な考えが生まれ、何が欲しい何をしたい何処に行きたいという「欲」が出てくるのは正常なことである。これらの欲は、感受性が強い分脳がもっと「刺激」という快楽を求めてしまうのだと思う。

 その「快楽」はきっと、木にやるべき水に値する存在だと考える。必要不可欠な物である。

 人間は欲深い生き物だとよく言うが、よく深いのは脳にとっての水を求めるからだろうと最近思う。そうでないと脳味噌が潤いを無くして劣化するのだろう。

 だから人によって〜が欲しい〜がしたいという刺激を求めて大きな脳味噌に栄養を与えるんだと思う。

 『足るを知る』

と言う範囲が最も大切だと言うのは勿論のことである。

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