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【Netflix】ネットフリックスがアニメだけ面白くない理由は契約内容【岡田斗司夫】





Netflixのオリジナルドラマ
ってあるじゃないですか

Netflixのオリジナルドラマ

ドラマはそこそこ面白い

『今際の国のアリス』
見てるんですけど面白い

ドラマはそこそこ面白いのに

アニメは何でダメなのか?

これもね

ちゃんと理由がある

理由があるからこの先もわかると

予言します

この理由が解決されない限り

これから先もずっと

Netflixのアニメはつまんない

実はですね

あの去年 2020年

いくつかのアニメの会社から

相談受けたんですけども

Netflixから企画を
出さないかと言われてると

でも迷ってるっていう相談だった

なんでかって言うと

Netflixのアニメってですね

権利が全部Netflix

全ての権利をNetflixが持って行って

監督にも脚本家にも
何にも権利が残らない

制作会社の権利ゼロなんですよ

あの まぁまぁもちろん

監督も脚本家もそうですから

アニメーターも声優も
全部権利ゼロなんですけども

日本のアニメでももちろん

制作者・現場には権利ゼロ
というのも多いんですけども

実は、続編を作る時は

「スタッフ同じ」とか
「声優同じ」とか当たり前

そういう風にですね

権利ゼロとは言いながら

日本のアニメっていうのは

スタッフの流れっていうのかな

このスタッフの物ですよね
っていうのは割と守られてる

だから『けものフレンズ』とかで

続編作られる時に

製作者側が監督をすげ変えようとしたら

大騒ぎになったじゃないですか

それが当たり前なんですよ

ところが

Netflixはそうじゃない

Netflixオリジナル作品ではですね

なんだろうな

買い取りみたいな感じになるので

監督も制作会社もですね

全員が奴隷扱い

だからNetflixの企画は

みんな基本的にね

やり逃げで考えてる

本当に面白い企画は
Netflixに出さずに

ちゃんと自分たちが権利を
持てる座組みで発表する

だから

具体的な作品名は言えませんけども

一流の監督がなんか
ウケそうなアニメ作ってて

アレ??っていうの多い

あれなんでかって言うと

権利全部Netflixに持ってかれるから

なんかこう割とね

置いていく企画

制作予算で儲けようとしちゃう

ちゃんと本当に自分たちがやりたくて

長期的に売れそうな作品は

自分たちの座組みで作る

そのための制作費を稼ぐために

Netflixさんでは

楽な企画で
そこそこ評判になって

制作費内で儲けようとみんな考えちゃう

どうしてもそういうふうに
考えちゃうんですね

なのであんな作品が多くなってしまう

メディアビジネスというオンライン雑誌

オンラインマガジンでですね

インタビューがあってですね

Netflixのアニメの
プロデューサーの櫻井さんが

インタビュー答えてるんですね

質問

Netflixが100%権利を持つと

企画作りにおけるアニメスタジオの役割が

小さくなるように見えます

ズバッと聞いてるんですよ

それに対して

Netflixアニメ代表の櫻井さんの

アニメプロデューサー?
チーフプロデューサーかな?

櫻井さんの返事が

それは全然ないですね

お付き合いのあるスタジオさんも
そうは思ってないはずです

打ち合わせにはスタジオの方や
監督も必ず入ってますし

出来上がった企画を

ただ発注するだけの関係
ではないと思ってます

っていう風に言ってるんですけども

櫻井さんは内容に
干渉することで有名

つまり

自分が売れると思ってる

アメリカの本国に対して
これ売れると思ってるような内容に

割と強く干渉してくる

そうなってくると どうなるか

制作会社としてはどうなのかというと

Netlixのプロデューサーって

中身にガンガン口出して

自分のやりたいアニメを作らせる割に

俺たちの権利がゼロだ

ここは譲らないと

となると

「制作費内で儲けるような作品を作る」
でいいんじゃないの

ていうふうに考えちゃうわけですね

ドラマの場合は

この方式でもOKなんですよ

ドラマの場合は

民放のテレビドラマの場合でも

NHKの大河ドラマの場合でも

「権利買い取り全部」が当たり前

それはなんでかって言うと

アニメと違ってドラマではですね

後でその

例えばDVD販売で儲けるとか

そういう儲け方が

これまでのドラマの歴史の中で
あんまりなかったので

テレビ局の制作予算の中で

番組を作って ドラマを作って

それで儲けるのが当たり前になってた

だからドラマではNetflix型の
やり方がそんなに抵抗ない

でも

日本のアニメの制作会社は

それはもう手塚治虫の
鉄腕アトムの時代から

少ない制作費の中で

でも当たるものを作れば

後で著作権とか
商品化とかで大儲けできる

宝くじを買うようなつもりで
アニメ作ってるところが多い

だから

(権利は)全て買い取り
お前たちは奴隷労働をしなさいっていう

Netflixの口車には乗らない

言い方悪いんですけど

手抜き企画でお金だけもらう戦略に―

切り替えたところが多いと見てます

実はNetflixのアニメ班は

早いこと本国のアメリカに交渉して

アニメの場合は権利を認めないと

日本人真面目に作ってくれませんよ
っていう報告して

戦略変えたほうがいいと思います

またはですね

Netflixで独自スタジオを作るべき

ディズニーとかでピクサーみたいに

独自スタジオ作って

そん中でアニメーターとか監督雇って

そん中で自社株を配当するという風に―

した方がね

でないとね

予算さんばっかりかかって割と

普通の作品が上がってくるという

現状がいつまでも続くことになる

#岡田斗司夫 #アニメ #netflix



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