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今日もお疲れさま。

キャリアカウンセラーのおかちんです。


今日は私はよく口にする言葉「なぜ?」について書いてみます。


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なぜ、これを選んだのか」
なぜ、その発言をしたのか」
なぜ、そう思うのか」

「なぜ?」という言葉は、主に理由を聞くために使います。


では「なぜ理由を聞く」のでしょう?


それは、相手の発した言葉に至るまでのプロセス=過程に不明な点があるからだと思います。

例えば、
相手「私はX案を推します」
自分「なぜX案なのですか?」
相手「それは○○という~ ~だからです」
という感じで、その理由を聞くことで、相手が何をどのように考えてその結論に至ったのかを詳しく知ることができます。


しかし、そのプロセスを聞きたくなるのはなぜなのでしょう?


そこには、いくつかの理由があるように思います。

①自分の考えと異なる部分があり、その原因を明確に理解したい。
②相手の発言が一時的な感情によるものなのか、裏付けとなる考えやデータに基づくものなのかを知りたい。
③その答えに至るような環境や関係性などの外的要因を知りたい。
④その答えに至るような本人の心理や思考などの内的要因を知りたい。

例えばこんなものがあります。

どちらかというと、①や②は自分のため(場合によってはマウントと取るため)にする質問です。要するに自分の興味関心から尋ねています。

一方、③や④は相手のことをより深く理解したい、相手の置かれている状況を把握したいという質問です。要するに相手に共感するための質問です。


どちらも「なぜ?」と尋ねているのですが、そこで聞きたい理由には大きな差がありますね。

どちらが正しい・間違っているというものではありません。その質の違いを分かって「なぜ?」を使わないと、相手は違った意味合いでとらえてしまう可能性があります。コミュニケーションミスが生まれる原因になりかねないですよね?


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「なぜ?」の代わりになる聞き方はないでしょうか?

例えば、
「どうして?」
「なんで?」
「どういうこと?」
「というのは?」
などが思い浮かびます。

さらに、尋ね方に工夫を加えると印象に差が出てきます。

相手「私はX案を推します」
A:「なぜ、そう思うんですか?」
B:「そう思ったのは、どうしてですか?」
C:「そう思ったのは、どんな理由からですか?」
D:「X案を選ばせたものはなんですか?」
E:「X案を選ぶような何かがあったのですか?」


このケースだと、DやEは違和感があるかもしれませんね。
ですが、相手に共感を示すための尋ね方だと有効な方法です。

直接的に相手に「なぜ?」とぶつけると、場合によっては刺激が強すぎることがあります。特に繰り返し尋ねると、詰問になりかねません。

ところが、「選ばせたものはなんですか?」のように、相手の中にある”別の何かがこの答えを選ばせた”というような言い方にすると、責められている印象は和らぎます。
「選ぶような何かがあったのですか?」のように、そこに至った出来事や経験にフォーカスするのも同じことですね。


このように、同じ理由を尋ねるにしても、様々な引き出しを持っていると相手に合わせた尋ね方ができます。もちろん、プロセスを聞く理由も理解したうえで、尋ね方を工夫します。


キャリアカウンセラーの学びの中では、このような「きき方」のトレーニングも行います。理論だけではない、実践の中での学びです。

わたしも日頃から意識して質問を使い分けています。むしろ自然とそうしているのかもしれません。

資格を取っただけではない、私自身の力となる学びの1つが、この「きき方」だと感じています。


今日は
「なぜこの話を書きたくなったんでしょう?」
「何があったんでしょう?」
「何が私に書かせたくさせたのでしょう?」

そんなことを思いながら、今日はこの辺で終わりにします。



自分も相手も大切に@おかちん

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