見出し画像

東京 / サニーデイ・サービス

サニーデイ・サービスのドキュメンタリーが2023年に公開されると言うこと、すでに結成30年だということで、久々にサニーデイ・サービスの「東京」を聴き直した。
1996年にリリースされた「東京」。当時このアルバムを聴いた時、すごいバンドだって感銘を受けた。そう、当時の私は「はっぴぃえんど」をまだ聴いていなかったのだ。知らなかった。
曽我部恵一本人も「90年代ではっぴぃえんどの音楽を鳴らしかった」ようなことをいっていたので、確信犯だろう。もちろんパクリとかそういうことはない。むしろより2023年になって聴いてみるとサニーデイ・サービスの方が昭和初期、大正を思わせる言葉や音でより和風な気がする。この「東京」というアルバムはどこまでも懐かしく日本人の心の深いところに響く。「会いたかった少女」「青春協奏曲」「恋色の街角」など日本の純文学を彷彿とさせるタイトルも多い。東京とつく作品や曲は数多くあるが、サニーデイ・サービスの東京の美しさをここまで体現しているアルバムはない。この音像の似合う「東京」に住みたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?