4月の読みたい本気になる本(ミステリ新刊とか


村上春樹は好きだ。とくに初期作品や短編が好きで、昔はよく読んでいた。村上春樹を読むとどうしても村上春樹になりがちで、村上春樹みたいに女性を会話をしたり、村上春樹みたいに妻に失踪されたりしたものだった。自分で小説や文章を書くときも村上春樹っぽくなるし、知らずに村上春樹をパクっていることも多かった。あたらしい長編を読んだあとは、またしばらく春樹っぽくなると思う。


アンクリーヴスも十年ほど読みたいと思っているが、なんとなく読んでない作家だ。新シリーズということなのでこれを気にひとつ読んでみようと思っている。しかしハヤカワミステリ文庫のインフレがはげしい。1738円っていえば、そんじょそこらのハードカバーよりも高い値段だ。夏目漱石がむかし300円とか400円で買えていたことを思うとおそろしい。日本はいったいどうなってしまうんだ。英語を覚えて原書を読むしかないのか。


返却怪盗フラヌールシリーズ第二作。一作目は親父が盗んだものを二代目フラヌールが返すために潜入してなんやかんや殺人事件が起きて……みたいな設定の秀逸さと、消去法推理に対するアンチテーゼ(?)がウケた作品だった。一作目で無事玉手箱を竜宮城に返却し終えたフラヌールくんだが、二作目では読んだら価値がなくなる本を返すっぽい。おもしろそう。


ハヤカワ今年のラインナップのうち、二番目に紹介されていた作品。ということは自信作でしょう。たぶん。
ポケミス史上初のとある仕掛け=袋閉じでしょうが、いったいどうなっていることやら。



いいよね、古処誠二。昔は直木賞候補になってメフィスト賞から直木賞がでるかも!と騒がれていたけど、最近はそういう話もきかなくなったような。いうて10年代にいろいろ賞とったみたいだしまあええか。


幽霊もホテルも手紙も大好きなのでたのしみです。中国のスティーブンキングらしい。サスペンスで名をなすと、すぐにスティーブンキングにされる……。

「方舟」でミステリ界隈を震わせた夕木春央の新作。筆がはやい。こちらはデビュー作「絞首商会」、二作目「サーカスから来た執達吏」にもつながる連作短編集とのこと。「サーカス」はいまKindle unlimited読めるので読もうぜ。

8月にも新作刊行予定みたいなことが書いてあってびびる。この本500ページもあってもう次の刊行予定があるって、執筆はできてないと思うんだけど、プロットはしあがってるとかそういう感じなんですかね。


2022年ニューヨークタイムズベストスリラーらしい。夫を殺した容疑をかけられた妻。でも夫は殺していない。殺したのは三人だけなのに!みたいな話らしい。読むかもしれないし、読まないかもしれない。


島田荘司も元気だなあ。1970年代ニューヨーク。死んでも踊り続けていたバレリーナの謎を追う感じらしい。おもしろそう。踊り続けるのっていいですよね。わたしも死んでも踊り続けたいし、踊り狂って死にたい♠ まばゆい光にダンスを止めるな。踊り続けろ水曜日!



今月はこんな感じかなあ。よく見たら八割くらい4.26発売でうける。みんな村上春樹と競合するのを避けて発売時期をズラしてるのかもしれない(陰謀論)
5月もディヴァインとか三津田とかたのしみなのがあるので、生きるのがたのしいぜ。じゃあな!

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