カット編集だけでこんなに表現の幅が!?Premiere Proのカット編集に特化した本
カット編集だけでも大幅に表現が変わる!
カット編集は、言い間違いの部分や余計な間を削除するための単純作業。
そう思い込んでいる方にとって、この本は衝撃が走ります。
なぜならば、カット編集でできる表現が沢山あるからです。
そして、この石坂アツシさんの「プロに学ぶPremiere Proカット編集テクニック」では、そういったカット編集でできる表現がこれでもかというほど紹介されています。
しかも、各パートがジャンル別で分けられていますので、どのジャンルの動画を編集される方でも学びがあります。
普段自分が関わらないジャンルの編集も体験できますので、動画編集者としての幅も広がる一冊となっています。
カット編集は、地味でつまらない単純作業。
そんな世界観が大きく変わりますので、ぜひ手に取って読んでみてください。
本の内容
CHAPTER 1 Premiere Proの基本操作
操作パネルの概要
プロジェクトの作成
フッテージの読み込み
新規シーケンスの作成
イン/アウト点の設定
タイムラインへの配置
タイムラインでのクリップ調整方法
出力方法
CHAPTER 2 DRAMA -ドラマ-
Intro ドラマにおけるカット編集のポイント
会話:日常(別撮り)
会話:日常(マルチカメラ)
会話:探り合い
会話:矢継ぎ早
会話:歩き
動作:日常動作
動作:高揚感
動作:マルチカット
緊迫:物を取る
緊迫:カットバック
カットズーム:ワイドからアップへ
カットズーム:ワイプ効果
時間操作:省略
時間操作:引き伸ばし
視線:監視者
視線:感情表現
視線:発見
CHAPTER 3 ACTION -アクション・特撮-
Intro アクションにおけるカット編集のポイント
現代アクション:別撮り
現代アクション:マルチカメラ
カンフー:オールドスタイル
カンフー:現代スタイル
殺陣:一対一
殺陣:一対多
殺陣:間合い
殺陣:ナイフ
疾走
ジャンプ
襲撃
装備
追跡
怪人変身
ヒーロー変身:回転
ヒーロー変身:ジャンプ
CHAPTER 4 -ミュージックビデオ-
Intro ミュージックビデオにおけるカット編集のポイント
テンポ+クリップ
ライブ映像+ライブ音源
ライブ映像(イメージ)+CD音源
ライブ映像(演奏)+CD音源
ライブ音源+複数クリップ
COLUMN 映画と編集の密接な関係
映画は編集でキメろ!?(まつばら あつし)
「シーン」のための「カット」、そして「映画」のための「シーン」を作るということ(切通 理作)
構成力によって決まる編集の妙味(西村 雄一郎)
『ゼロ・ダーク・サーティ』に見る余白のテクニック(十川 誠志)
編集で生み出される新たなる魅力(前田 有一)
『デス・プルーフ in グラインドハウス』の驚きについて(竹内 佑)
賞味期限のない不変的なテクニック
こういうIT系のテクニック本は、数年経つと時代遅れで使えなくなるものも多いです。
ただ、このプロに学ぶPremiere Proカット編集テクニックは2018年の1月に出版された本でありながら、今もなお廃盤になっていません。
なぜなら、Premiere Proのバージョンに左右されることなく、本質的なテクニックを紹介している本だからです。
私がこの本を購入したのが、2019年の10月26日。
今から5年近く前になるのですが。
改めて、この本を学び直したいなと思っていたりします。
それくらい、不変的でオススメの本になります。
今のPremiere Proは、自動で余計な間やフィラーを除去してくれる機能が付いています。
それだけPremiere Proが進化をしていても、自動ではできないテクニックがこの本では紹介されています。
AIが処理をするには難しい部分となっていますので、長く生き残る動画編集者でいたい方には必読の一冊だと言えるでしょう。
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