複数行あるテロップの背景スタイルはここから設定
背景スタイルの設定方法
横書きテキストや縦書きテキストに背景を追加すると、座布団と呼ばれる長方形の背景が追加されます。
この座布団ですが、テキストに改行が入っている時、背景スタイルの設定によって見た目が変わって来ます。
そんな背景スタイルの設定方法は、次の通りです。
エッセンシャルグラフィックスパネルを開く。
アピアランスの中にあるスパナアイコン(グラフィックプロパティ)をクリック。
グラフィックプロパティダイアログボックス内にある「背景スタイル」の中の「塗りつぶしモード」の設定を変更。
この「塗りつぶしモード」の設定による違いは、次の通りです。
すべての行
テキストレイヤー全体を囲む形で背景が配置される。
文字の高さに合わせて、背景の高さが変動する。
行ごと
各行を囲む形で背景が配置される。
文字の高さに関係なく、固定の高さで背景が配置される。
この特性を考慮しつつ、どちらの塗りつぶしモードを選ぶか使い分けてください。
「すべての行」を選ぶ際の注意点
「塗りつぶしモード」を「すべての行」にすると、文字の高さに合わせる形で背景の高さが変動するようになります。
したがって、テロップのクリップを2つに分割し、前半は途中まで表示させるような演出を行った際に、後半では背景の高さが変動してしまうこともあります。
また、各行の文章の長さに差があると、大きな隙間が生じてしまうこともあります。
「行ごと」を選ぶ際の注意点
「塗りつぶしモード」を「すべての行」にすると、各行に対して背景が設定されます。
この時に背景を半透明にしていると、重なっている部分だけ濃く表示されてしまいます。
対策としては、行間を大きくするか、背景のサイズを小さく設定し直してください。
背景スタイルの初期設定
ご紹介した背景スタイルの設定方法は、選択中のテキストレイヤーに対してだけ実行されます。
つまり、両方の背景スタイルのテロップを混在させることが可能です。
ただ、背景スタイルを混在させることは稀で、基本的にはどちらかの設定で作成します。
この設定をテロップを作成する度に行うのは面倒ですから、背景スタイルには初期設定もあります。
そんな背景スタイルの初期設定は、次の手順で行います。
エッセンシャルグラフィックスパネルを開く。
ハンバーガーアイコンをクリックし、「テキストレイヤーの環境設定...」を選択。
テキストレイヤーの環境設定ダイアログボックス内にある「背景スタイル」の中の「塗りつぶしモード」の設定を変更。
ここで設定を行うと、以降作成されたテキストレイヤーの塗りつぶしモードはその設定にしたがいます。
v24.4から追加された環境設定
ご紹介した背景スタイルの初期設定ですが、Premiere Proのv24.4から、環境設定の中にも表示されるようになりました。
具体的な手順をご紹介します。
Windowsは「編集」メニューの中にある「環境設定」、その中にある「グラフィック...」を選択。(Macは「Premiere Pro」>「設定...」>「グラフィック...」)
「背景の塗りつぶし」の中の設定を「すべての行」か「行ごと」に設定。
「OK」をクリックし、環境設定ダイアログボックスを閉じる。
ちなみに、ご紹介している「環境設定」は、既にご紹介している「テキストレイヤーの環境設定」ダイアログボックスと連動します。
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