サナトリウムと水族館の夢
夢を見た。
傷やシミひとつない真っ白な柱を繋ぐように、それから巨大なガラスでできた壁が目の前に聳え立つ。ガラスの向こうに見えるのは、青い空と白い砂浜、キラキラと煌く海。太陽の光はさんさんと廊下に降り注いでいるのに、どういうわけか暑くない。
私はなんの特徴もない、白いワンピースを着ていて、裸足で一人廊下を佇んでいた。
ここは、サナトリウムだろうか。
なら、他の人はどこに、とキョロキョロと辺りを見回していたら、廊下の向かう。曲がり角から女の子が走ってきた。
私と同じ白のワンピー