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シュトレンの記憶

クリスマスはキャロットケーキかな、なんて考えていたのですが。通っているお菓子教室でシュトレン話が盛り上がり、そういえば、去年食べなかったな、、、なんて思って。いろいろ食べ比べることにしました。

さて、あおもそもシュトレンって小さい頃はなかったですよね(昭和生まれの日本在住)。私の記憶にあるはじめてのシュトレンは、、、2014年ごろかな?表参道のアンデルセン(今はない)のパン教室で習った時に知りました。

バターと砂糖のわわわわわーってほどの破壊力を持ったパン(菓子かも?)。いろいろな種類のシュトレンが出回っているので、違いはあるんでしょうが、1本4000kcalくらいあるらしいですよ。

味はカロリーですね。(大切)

習ったものの、材料数や下準備が大変で。作ることはなく、買うかもらうかの2択に。ここ最近ですと(2018年)のエグヴィヴさんのシュトレンはおいしかったです。包みもおしゃれですよね。

今年も取り寄せようと思ったら、今年分は終了していました。

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全体にバランスがよくて、ナッツの香ばしさ、洋酒漬けドライフルーツのジューシーさ。匂いも上品で紅茶にも合いそうな味わいでした。

なぜか切り分けた中身の写真がないので、昔のブログから画像移植。

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そんなこんなで、今年食べたのは。

①トランブルー

本体が細長いのでひと切れにするとミニサイズ。粉砂糖たっぷり。しっかり甘くて、濃厚でちょっとヌガーを思わせるぬちゃっとした食感。

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でも、ところどころパンの記憶が残っていて不思議。上品な香りがすーっとやってきて、スーっと消える。ナッツはコリコリ。上等なお菓子、でもパン。うーん、謎が多い。もう3切れくらい食べたら何かわかりそうな気がする(もっと食べたい)。

②ブラウベルク

まわりの糖粉(?)甘すぎず。香ばしさとプチプチ。これはいちじくかな?食べやすくて、ひと切れと言わず、ついつい手が伸びる。

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全体に柑橘の香りに包まれているものの、たまにピールにあたると、フッとちがう表情を見せておもしろい。

③④ブーランジェリースドウのプレーンと和み(なごみ)

左のプレーンは「わ、洋菓子!」というパンチ。粉砂糖にはじまり、レーズン、ナッツ、生地と口に広がる風味が順番にジワッと変わって、しかも余韻が濃い。レーズン、実はそんなに好きじゃないんだけど。このレーズンはおいしいなあ。

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右の緑色なにが和み(なごみ)。抹茶じゃなくてよもぎの緑です。ひと口食べれば、よもぎ餅がシュトレンになってる!という驚き。縁は餅が焼けたような香ばしさとサクサクの歯応え。まわりのきな粉とあいまって和菓子。なんだけど、あんの甘みがやわらかくまとめて、中央の生地にたどりついたところで洋菓子に変わる。これはおいしい。ドイツのシュトレンをここまで変化させるってすごいな!ちなみに器が見事に逆なのは、、、ご愛嬌。

※①〜④は絵画教室の題材で分けてもらったものです。

⑤タロー屋

届いて4〜5日後にカット。粉砂糖がとろりとしてきてしっとりおいしい。甘さは控えめ。酵母生地の酸味ありつつ、ゆずの香りと苦味のバランスがいい。

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紅茶やほうじ茶が合いそうな味わい。パンらしさ全開で、バター(ジューシー)感は少なめ。甘いの苦手な人にいいかも。

⑥どん助

砂糖じゃりじゃり。粉砂糖とグラニュー糖のダブルかな?しっかり甘いを感じさせといてからのパン生地。お酒とは違う花っぽい香り。もしかして柑橘?いい香り。

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レーズンたっぷり。マジパン入り。ジューシー感もいい感じです。

⑦ロミユニ

クグロフ型のかわいい見た目とうらはらに、ずっしり重たく、ギュッと詰まった生地はキメ細かい。ひと口食べればシナモンが香る。ロミユニさんお菓子はちゃんと甘い系だからと、身構えていたけど。それほど甘くない。

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しかし、マジパンはしっかり甘い。このメリハリがいい感じ。ホワイトチョコのようにぺトッときれいにコーティングされているけど、砂糖コーティング。ナッツやレーズンの他にドレンチェリー。クリスマス感あっていいなぁ。

⑧ビーバーブレッド

パウンド型でちょい小ぶり。ずしっと重たく、ギュッとつまった感じ。包みを開けるといちごの香り。断面はやや赤紫でナッツぎっしり。

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いちごの果肉も入ってます。ドライにして入れたのかな。いちごの味が濃いんですよ。あと、余韻でちょっと大人な上品な香りもしてきます。個性的なシュトレン。

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⑨徳多朗

今年の締めは徳多朗さんのシュトレン。ナイフを入れるとサクーッと(思っていたより)切れて軽め。粉砂糖たっぷり。ドライフルーツがめちゃめちゃジューシー。真ん中には黒けしの実ペーストといちじく。風味も食感もたまらないおいしさ。

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ひと口食べると、あまーいとおいしーとフルーティーがガツンとやってくる。生地に空気感があってフワサクで、バターのジューシーさもあって。いかん、いかんですよと言いながら食べちゃう。

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シュトレンはクリスマスまでのアドベント。毎日、少しずつ食べ進めるものですが、今回は実家と同僚にお手伝いいただき、あとっちょっととなりました。

そういえば、シュトレンは真ん中から切り分けるんですって。そして、切り口をくっつけるように両端を寄せて袋やラップに包みます。そうすると乾燥せずに最後まで楽しめるそうですよ。

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来年はパネトーネの食べ比べをしようと思っています。おいしいお店をご存知でしたら、ぜひ、教えてください。


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