会社員でよかったこと。
私は、夫と死別したシングルマザーです。
現実的な話ではありますが、会社員をやっていたからこそ、
死別のシングルマザーでも、子供を育てながら生活ができます。
寂しい話ですが、仕事で何かを大きく成し遂げたわけではありません。
でも、日々真面目に会社員をしていたからこそ、
今、守れているものがあると感じています。
中途で正社員になってからずっと、
日々、雑務ばかりで不満があり、仕事に意味は見いだせずにいました。
ただ、目の前の仕事を必死に、誰かの助けになるかもね、
座って雑務やってさえいればお金もらえるしね、もういいや~と
投げやりに仕事をこなしていました。
そんなとき、当時の夫が急死しました。
子ども2人を抱え、膨大な手続きに追われ、でも仕事もある。
生活のためには働かないと。でもとても今は仕事ができない。
葛藤でパンクしそうでした。
そのとき上司と同僚が、
「今まで、あなたの下支え、
雑務にどれだけ助けてもらってきたかわかったよ。
本当にありがとう。今はもう雑務は気にせずに、ローペースでいいから、
在宅勤務で何となく働いてくれたらいい。
家と気持ちが落ち着いたら、また元気に出社してね」
と、優しく言ってくれました。
繰り返しますが、私は大きな何かを成し遂げたり、
特別な仕事は1つもしていません。
でも、下支えの仕事をきちんとこなしてきたから、
本当に困ったときに助けてくれる人が現れた。
どれだけ救われたかわからないし、心から感謝しました。
今、この仕事ってなんの意味があるの?
私の仕事って何か役に立つの?
と思って働いている方もいらっしゃると思います。
その気持ちは本当によくわかります。私がそうだったから。
でも、生きていて、働いていて意味のないことは1つもなくて、
巡り巡って自身に返ってくるものなんだと
自信を持って言えます。
働いていると、目の前の仕事や、人間関係の煩わしさに
会社員って最悪!と思うこともあると思います。
でも、会社員として働いているから、
あなたの生活が守られていたり、大切な人を守ることができる。
これもまた1つの素敵なところでもあるのです。
夫の急逝は、私にとって大きな転機となり、
ただ雑務をこなすことから脱却しました。
自分の意見を伝え、部署や会社がよりよくなるように
勇気と信念を持って発言するようになりました。
「会社員でよかった」と思えたからです。
これから、会社員のメリットを最大に生かしつつ、
起業にもトライします。
その起業で得た経験を、会社にも還元できるように行動します。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?