【活字で食べるごはん】大須ぶらぶら食べ歩き
ああ、旅に出たい。
日々募る思いのガス抜きに、大須商店街へ行ってきた。大須は何度行っても飽きない、旅欲を満たせる場所なのだ。
最近はほら、ジブリパークの影響で愛知に来る人も増えていると聞くし、地元民の書く食べ歩きnoteは誰かの役に立つかもしれない。
大須は、名古屋の繁華街にある大きな商店街。古着屋や飲食店が立ち並び、電気街もある。古い喫茶店も、今ドキっぼい映えスイーツも、ごっちゃごちゃ。
私が大須をはじめて好きになったのは確か中2の、zipperとか古着が流行っていたとき。高すぎる電車代を捻出して、友人と恐る恐る古着屋を覗くのが楽しかった。社会人になって近くに住んでいたこともある。中学の頃から変わらないお店と新しいお店が混在し、賑やかでほっとする。住まいが遠く離れてからも、なんだかんだでよくお出かけする場所である。
そんな大須の魅力は、やっぱり「多国籍な食べ歩き」
大須観音駅から上前津駅までのひと区間、わかりやすく商店街が続いている。大きな通りとたくさんの路地。2-3時間ぶらぶらと歩くだけで元気になる。老後は家を売り払って大須の近くにアパートでも借りたいな、という気持ちにすらなる。
どうぞ、小腹が空いているときにでも読んでください。活字でもぐもぐ、食べ歩きましょう。
【かぐら屋のカップわらびもち】
まず子どもたちが吸い込まれたのは、わらびもち。
食べ歩きには向かないのでは…?と思いきや、串に刺さったものや小さなカップ入りのものがある。
きなこと抹茶のカップを1つずつ買い、とろっとしたわらびもちを粉の中から持ち上げる。黒蜜をかけて、大きな口で頬張る。抹茶は苦味があり、甘すぎなくて良かった。
【シェ・シバタエクスプレスのカレーパン】
上品なパティスリーであるはずのシェ・シバタの、食べ歩きテイクアウト店。それだけで楽しい。ワッフルやソフトクリームも良いけれど、今日はもちもちという言葉に惹かれてカレーパン。
細長いパンはカリカリに揚がっていて、ほんのりと甘い。確かに、もちもちとした食感。中のカレーはスパイシーで、生地とよく合う。交代で食べたらあっという間になくなっていた。これはまた次回も食べたい。
【包包亭の菜包と肉包】
これはいつも必ず食べるシリーズ。水煎包。
肉包は、肉汁がとんでもないが、こってりとおいしい。菜包はキャベツがモリモリ詰められているだけなのだけど、めちゃくちゃ台湾の味がして、懐かしくておいしい。私は菜包が好き。1つ200円というのも愛せる。
【李さんの唐揚げと愛玉】
大須には唐揚げ屋さんがたくさんあるため、他店の誘惑に負けてしまうこともあるが、ダントツでここが好き。カリカリに揚がった唐揚げは、プラスチックのカップに詰まった状態で提供され、台湾のスパイシーな匂いが鼻に抜ける。最高。ビール飲みたい!!と叫ぶ。パクチー入りもあるし、辛くできたりもする。今度行ったら独り占めしたい。
愛玉は、台湾だと屋台で大きなボウルに入って売られている、さっぱりしたゼリー。甘すぎないレモネードのような味で、唐揚げの油をゼロリセットしてくれる。
【オッソブラジルのポンデケージョ】
大須名物、鶏丸焼きがぐるぐる回るブラジルの大衆食堂のようなお店。良い香りが周囲に立ち込めている。
鶏の半身にかぶりつきたい衝動に駆られつつ、いつも「唐揚げ食べたしな…」と諦めてしまう。悔しいので、ポンデケージョ(チーズパン)をテイクアウト。
ポンデケージョといえば、ピンポン玉サイズぐらいをイメージするが、ここのはメロンパンサイズでずっしりと重い。もっちもちで、チーズの塩気とほの甘い生地がたまらない。恐ろしいことに、気づいたら食べ終えていた。
【銀のあんのたい焼き】
これは全国どこにでもあるんだろうけど、たい焼きは間違いなくおいしい。季節商品のモンブラン。
【いちご飴】
すでにデザートを食べすぎているが、〆にいちご飴。つやつやと輝くいちごは、「お出かけ」という感じがする。パリっと飴が割れると、ひんやり冷たいいちごがじゅわっと口に広がって、思わず顔がほころぶ。
他にも、チェーン店Mega Kebabのシシケバブや、ガチ現地な見た目で大好きなベトナムキッチンのバインミー、最近できた鮮芋仙の仙草ゼリーなど食べたいものは尽きなかった。最近ほんとに胃が小さいので、悔しくて胸が苦しい。
すぐ満腹になる割に、帰宅した今は不思議とお腹が空いている。チキンを買って帰ったら良かったな、バインミーも買えばよかったな、と無念が募り、またすぐ大須に行きたくなる。
愛知に来たら、大須でぶらぶら食べ歩き。
おすすめです。
大須商店街の地図はこちら
http://osu.co.jp/map/0102.pdf
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