見出し画像

苦労と涙とサムライズ。



家の鍵開かないと思ったら車の鍵さしてた金久保です。

お陰様でnoteの閲覧数が10,000vieを突破しました。
改めて日頃の感謝申し上げます。ありがとうございます。


まずは、2021-2022シーズンを無事終えることができ、金沢武士団にご尽力下さいましたスポンサー様やブースターの皆様、フロントスタッフの方々やチアリーダーの皆様、アリーナMCの加藤さん、ボランティアスタッフの皆様、そしてチームメイトやスタッフ陣、関わってくださった全ての皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。1シーズンどんなにチームが劣勢な状況になっても、支援、応援し続けてくださりありがとうございました。

2ヶ月半の無職期間を経て金沢武士団に入団した時点で人生スーパーハードモード状態だったわけなのですが、それ以上の試練が待ち構えていた事を知る余地もなく開幕した2021-2022シーズン。太鼓の達人で例えるならば、'むずかしいモード'をやっとクリアできるようになったと思ったら、頼んでもいないのに和田どんさんが勝手に'おにモード'出現させる感覚。おかげさまでフルコンボさせていただきました。中学生の時に太鼓の達人でさいたま2000クリアできなさすぎで任天堂DSを投げ捨てた記憶が懐かしいです。そろそろふざけ倒しそうなので本題に入りたいと思います。

こちら和田どんさんです。まったく悪気のない顔してます。


怪我の功名はあっても、怪我の功績はない。

2月1日に怪我をして、約シーズンの半分をインジュアリーとして過ごしました。この期間で自分自身やチームのことを客観的に見ることができたり、コーチライセンスを取ってみたり、逆立ちを始めてみたりと、怪我をしていなかったらおそらく後回しにしていただろう事を実行することができました。自分自身を見つめ直すいい時間になったとは、思います。けど、どんなにこの期間に色々なことにチャレンジしても、健康体でいることには敵わないなと改めて感じました。

どんなに逆立ち頑張ったって今シーズンの試合にはもう出られないし、色んなバスケの映像をみて試してみたいと思っても体を動かせないし。インプットするだけでアウトプットすることができないもどかしさを常に感じていました。いろんな知識を詰め込んでも、試合のコートでそれを表現しないことには何の意味もなくて。逆立ちを例に挙げても、それが本当に自分の身体にプラスに働いているのかは、実際に動いてみないとわからないわけで。怪我をポジティブに捉えようとしていたけれど、そこには限界がありました。

セレモニーでの涙の理由。

僕らは11人の選手でシーズンが開幕しました。そこからJTやDu、浩太が移籍となり、新しく9人の新規加入選手が入ったりと選手が入れ替わり立ち替わりとなり、最終的には16人でシーズンエンド。またシーズン序盤でヘッドコーチが退任し、何度も指揮官が変わりました。

プロの世界は結果が全てで、成績が振るわなければ選手やヘッドコーチが変わることは珍しいことではなく、当たり前とも言えます。ただ、今回ばかりは少なからず選手間に戸惑いがあったことは事実です。指揮官が変わればバスケットのスタイルも変わるし、新加入の選手がくればプレータイムが減る選手もいて、競争力が高まることはチームの底上げに繋がるので間違いなく必要。ただ、ここまでチーム編成がシーズン中に変わってしまうと、コーチと選手、選手同士で互いに信頼関係を築くのには時間がかかりました。お互いに理解し合える関係でいなければ、チームスポーツであるバスケットボールは上手く行くわけがなく、衝突が起きる事もありました。

それでも試合は待ってくれません。週末に2GAMEが終われば、6日後にはまた試合があって、なんとかしてチームケミストリーを築いて勝ち星を取らなければいけない。でも現実はそんなに甘くなく、1勝49敗という結果でシーズンを終えることになりました。

最終節のセレモニーで、何人かの選手がブースターの皆様の前で涙を流す。これがどれだけ勇気がいることなのか。それでも堪えきれないほどの思いがあっての涙だったんだと思います。


最終節で感じた可能性

最終節のアルティーリ千葉戦では、フロントスタッフやチアリーダー、ボランティアスタッフの方々がビラ配りをしてくださった事もあり、両日合わせて1000人以上のブースターの方々が金沢市総合体育館に足を運んでくださいました。もちろんアルティーリ千葉のブースターの方々も多く来場してくださっていました。コートサイドにはアルティーリ千葉のユニホームを着たブースターの方々がずらりと並んでおり、あきらかにいつものホームゲームよりお客さんが多い事は一目瞭然でした。正直、金沢と千葉のブースターさんで半々くらいかなと思っていました。

でも違いました。

僕はベンチの後ろで逆立ちしながら試合を見ていました。
前半は試合に見入っていてあまり気づがなかったのですが、後半にふと観客席に目をやると、金沢の選手がシュートを決めるとほとんどの方が手を叩いて応援してくれていました。ホーム開催だから当然かも知れないけれど、1勝しかしていない僕らををこんなにもクラップして応援してもらえるチームはそう無いんじゃないかと。試合が終盤に近づくにつれて、加藤さんのアナウンスに力が入っていくのも手に取るようにわかるし、勝ってほしいという気持ちがひしひしと伝わってきました。

1勝しか出来なかったチームに、これほどブースターの方々が応援してくれるのであれば、これが5勝、10勝、20勝、B3優勝B2昇格となった時、間違いなくBIGなチームになれるのではないかと感じました。

バスケットボール選手である前に、1人の人間であり、僕らにしか出来ない事もある。

プロの球団でバスケットを仕事にしている以上、結果が全て。今シーズンであれば、50試合で1勝でも多く勝ち星を重ねることを1番に求められ、そこに対して僕らはそれぞれの役割を果たせるように練習をして試合で仕事をする。
バスケットボールをプレイする事、それが僕らの仕事です。

ただ、僕らはバスケットボール選手である前に、1人の人間である事も同時に考えなければいけないなと思います。
そして、少なからず影響力を持った立場に居るということ。バスケットボールをプレイするのと同等に、地域貢献活動も僕らにとっては重要な役割を担っていると思います。

日本でも、また石川県内でも多くの社会問題や社会課題が山積みになっています。ご飯を食べたくても食べられない子供や、バスケットをやりたくてもできない人もいて、例を挙げたらきりがないくらい世の中には困っている人がたくさんいます。そんな方々に、手を差し伸べて、スポーツを通して社会貢献をする事ができるのは、アスリートである僕らにしか出来ないことなんじゃないかなと思います。

そして、今自分がその立場に居ること。中田英寿さんのような影響力はないかもしれないけれど、僕にもできることは必ずあると思います。バスケットボールだけではなく、1人の人間として、世のため人のために今自分が出来ることを実行していきたいと思います。

この記事が参加している募集

Bリーグ

頂いたサポートは、今後の活動資金及び、小、中学生のクラブ活動への支援金に充てさせていただきます!🏀 よろしくお願い致します!