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前向き、というのもしっくりこない

わたしはまったくネガティブな人間ではない。けれども、ポジティブというわけでもない。じゃあなんなんだ? そんなことを考えている日曜日です。

心配性の姉とガキ大将の妹

わたしが子どものころ、心配性で神経質で、「完璧にA型人間だわ」と親からも先生からも言われていました。一方、4つ下の妹は、女児のくせにガキ大将でおおらかで、姉に心配と迷惑をかける天才。ところが、30年以上たって妹に言われるのです。「お姉ちゃんとわたしの性格が完璧に逆になったね」と。言っておきますが、わたしはガキ大将になったわけではありませんよ。

心配性の妹と海を渡る姉

最近の妹は、自称心配性。もっぱらの心配は子育てにあるようです。わたしから見ると、しっかり者すぎるくらいの母親なのですが。一方のわたしは、単身ひゅるっと海を渡り、守るべきものもなく、自分だけの生活を気ままにむさぼっているという始末。心配性の妹から「日本の家はどうするの? 」と指摘されながらも、今日も朝からソファの上で「坂の上の雲」を日がな観て過ごしているだけ。心配の種といえば、まぁ自分の老後の資金くらい。それも、なんとかなるだろうなんて思っていたりします。根拠なく。

前向きではなくて楽天家

つらいことや悔しいことがあっても、へこたれることなく「嗚呼これはいいネタになった」とへらへら笑っているわたしを、妹や友人らは「ポジティブだね」と表現してくれます。いい意味でほめてくれているようなのです。しかし、ポジティブを訳すと前向き。これがどうもしっくりこないのです。わたしは決してポジティブなわけではなく、あっち向いたりこっち向いたり、後ろを振り向いたりももちろんします。ハガネのメンタルをもっているわけでもありません。ストレスを抱える前に笑いに転換してしまう、それだけ。そして見つけたのです。しっくりくる言葉を。わたしは楽天家なんだ、と。

前向きだねって言われてわたしと同じく違和感を覚える人もいると思うのですが、もしかして楽天家じゃないですか? 20代・30代のころいっぱい神経使ってもう一生分くよくよしきった末に見つけた生きる姿勢なんだと思うのですが、もうこのまま楽天家で生きていこうと思いますので、迷惑かけてしまったらごめんなさい(と先に謝っておきます)。

明日も笑おう。

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