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価格交渉について

始まりはいつだって2LDK先生。

人生で最も高い買い物と言われる住宅購入。
動くお金はウン千万単位であり、たった数%の価格交渉すらその効果金額としては数十万単位となる。

その数十万、いや下手したら数百万単位が価格交渉によって得られたり得られなかったりするのだから、買い側としては是が非でも得たいものであるし、売り側としては是が非でも拒否したい。

価格交渉で動く金額は大きい…!

で、実際のところ価格交渉ってどうなのか?
というのを僕の実体験乃至は売り、買いを経験された皆様の知見を元に今回ブログを作成。
(ご協力いただいた皆様ありがとうございました…!)

迷える一次取得者様のご参考となれば。

【価格交渉成功への参考実例】

①指値が通ったら必ず買う
※指値(さしね)とは、住宅購入の売買にあたって「この値段なら買います」と買主側が指定する値段のこと。

僕の実体験として。また、指値を通して購入された方からの金言。あなたが価格交渉を成功させたいのであれば、『その値段になったら必ず買う』ことを前提に交渉しなければ上手くいきません。

その一番の理由は仲介業者の存在です。

仲介業者は成功報酬型ビジネスであって、いくら内見に同行しようが顧客の相談に乗ろうが1円の儲けにもなりません。

全ては売買契約を成立した時点で儲け(=仲介手数料)が発生するのです。

裏を返せば『その値段になったら必ず買う』という強い commitmentがあれば、契約成立を目指して仲介業者はしゃかりきで頑張ってくれます。仲介業者は貴方の味方なのです。

指値が通ったら必ず買うことは、価格交渉の大前提でもあり成功させる秘訣でもあります。

尚、指値は口頭では無意味です。必ず『不動産購入申込書』で指値をしましょう。(口頭で指値を出してあわよくば売主様の懐事情を探り、指値以下の価格で購入申込書を出そうとかそんなスケベ根性はNG)

②価格交渉の幅は掲載価格の▲2〜3%が多い。 ※エリアや物件による

ここが最も知りたい点である方は多いのではないのでしょうか。価格交渉は大事。ではいくらで指値をすれば良いのか…?

答えは物件による(真理)のですが、概ね▲2〜3%程度の指値での成約事例が多いです。
例.掲載価格8480万→成約価格8300万
(▲2.1%)

もし仲介業者の方が僕のブログを見て下さっていたら「まぁ確かにそれぐらいの指値で成約することが多いかなぁ」といった肌感を抱いていただけるのではないでしょうか。(ご意見お待ちしております🙇‍♂️)

▲10〜20%も指値を入れる方がままいらっしゃるのですが、ほぼ門前払いとなります。

スーパー閉店前の刺身じゃないんだから、高額商品である中古マンションにおいて掲載価格から更に▲10〜20%のdiscountは通常あり得ません。

刺身は半額になってもマンションは半額にならん


※二度言いますがエリアや物件によります。3億以上とかの超高額物件であれば▲2〜3%以上の指値はままありますし、地方不人気エリアの駅遠マンションで1年以上滞留しており▲10%の指値を受けてでも成約させたいパターンもままあります。
指値幅は?→エリアや物件によります!では答えになっていないので、敢えて▲2〜3%という数字を出しました。

③価格交渉はストーリー性が大事

単に「安くして」と交渉しそれが通る場合もあるので一概に言えない点が価格交渉の難しいところ。

とはいえ購入者様の実体験としては価格交渉にストーリ性を持たせた方も多いです。

その一例をご紹介します。

・同マンションの同じ間取りで階数だけ違う部屋が売り出されていた場合

 A部屋 3LDK 75㎡ 10階 9280万
 B部屋 3LDK 75㎡ 36階 9580万

→B部屋が気に入っており購入したいが、A部屋と価格差がある。同じ価格とは言わないが9400万にならないか。
9400万なら必ず買います(←これが重要)

・築26年 3LDK 72㎡ 8980万の中古マンションの場合

→壁紙ほか水回りなどリフォームが必要。予算も限られているので心苦しいですが8800万にならないか。
8800万なら必ず買います(←これが重要)

・築18年 2LDK 55㎡ 7150万の中古マンション
→とても気に入っており購入したいが予算7000万が限界である。どうしても購入したいので7000万にならないか。
7000万なら必ず買います(←これが重要)

御覧のようにストーリ性を持たせて、そして「必ず買う」という強い意思表示を添えて価格交渉をされた方も多いのです。

逆にこのような価格交渉はNGという、これも実際に売主様の立場になられた方の実体験として一例を示します。あくまで一例…

・適正価格に値下げして欲しい
→2LDK先生をしてキモすぎると言わしめたこの価格交渉ですが、僕としても同感です。
勘違いされている方もいるのですが、価格を決めるのは売主様の自由です。適正価格かどうかなんて売主様に関係無いです。

・○○が汚れている、傷があるので値下げして欲しい。
→大切に住んだ愛着あるご自宅を売り出しているのに、その欠点を論って値下げを迫るのは売主様として気分の良いものではありません。売主様は誰に売るのかという権利も持っていることを忘れてはいけません。

・いくらまで値下げ可能ですか?
→買う気があるのかどうか分からない。相手の懐事情を探るかのようでこちらも売主様としては気分の良いものではありません。

その他にも「新着掲載の物件」「値下げしたばかりの物件」「売主様が売り急いでいない物件」などは一般論として価格交渉が難しいといわれています。

【総括】
価格交渉をするのであれば「必ず買う」という点が重要。

そして交渉幅は大体は▲2〜3%が多い。

単に安くしろとか適正価格にしろとかではなく、ストーリー性が大事である。

これを言いたいが為に作成したブログです。
価格交渉は奥が深く、また個別事象性も強いので一概に言いにくい点があります。
しかしそれでは一次取得者様の参考にはならないとの思いから筆を執りました。僕のブログが特に一次取得者様の参考となれば幸いです。

全てはストーリー性…

※今回のブログは僕の実体験や、売り買いを経験された方の知見を参考にしたものとなっております。中古マンション購入における価格交渉に正解はありませんし「僕のブログを読んでその通りにすべき」等の傲慢甚だしい主張をするつもりもありません。即ち、適正価格で売ってくれとか▲10%値下げしてくれとか、それらを実行するのは各人の自由です。自由ですが、価格交渉を経て中古マンションを購入した先人達はこのようにしたよ、という参考になればとの思いで執筆しました。

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