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トレード設計録(2024/8/26mon)-地政学リスク・質への逃避

安全資産逃避と米利下げ見通し消化

地政学リスク増大を受けて、Fright to Quality(質への逃避)が意識された1日だが、米ドル指数上昇する一方、米金利も上昇しており、典型的な質への逃避とはなっていない。先週のジャクソンホールを受けたドル下落の消化と、耐久財受注のしっかりした景況感で、mixedな状態。
以上より、ベースラインとなるソフトランディング・シナリオを元にしたトレード戦略継続。ただし地政学リスク増大していることから、エネルギーショックやインフレの種には注意を払う。

26日(月)の振り返りポイントは:

  • 英国バンクホリデーで休場

  • 地政学リスク:

    • 26日朝、ロシアがウクライナに大規模攻撃。ウクライナのクルスク侵攻を受けた動き。

    • 25日のヒズボラからのイスラエルへの幹部殺害報復攻撃を受け、地政学的緊張が高まり、安全資産とされるドルや円への買いが進んだ。25日の米国仲介としたガザ停戦交渉は妥協案が拒否されている。

    • リビアで26日に全石油生産をストップする動き(force majeure)が出てきた。これにより日量100万バレルの産油量がゼロになるリスクが出ている。リビアは東西分裂状態。

  • 21:30発表の7月米耐久財受注は予想5%を上回り9.9%増と前回の−6.9%からプラス転換。一方で、民間設備投資の先行指標となる航空機除く非国防資本財(コア資本財)受注は0.1%減となり、予想外に減少し、設備投資に懸念。

  • 先週までにかなり利下げを織り込む動きが入っており、マーケットは消化と小休止。ここから経済データを確認しつつ9月FOMCに向けて利下げ幅や年内の金利見通しを探していく流れ。

  • 次のキーとなりそうな指標は30日(金)の7月個人消費支出。

7月米耐久財受注
航空機除く非国防資本財(コア資本財)受注

DXY

ドル指数は1日調整。先週末のジャクソンホールを受けた大幅な下げを消化する1日。

ただし、米国債10年金利・2年金利ともに26日は上昇しており、典型的な「質への逃避」とはなっていない。

GBPUSD

レンジ内での動き。

EURUSD

4時間足20maの上の位置は維持しつつも1時間足20maと中期maに挟まれ三角保ち合いのレンジ。

GBPJPY

下目線ながら、ヨーロッパ時間に安値更新できず(英休場の影響か)、方向感でない動きに。

EURJPY

7:45のショート有りかもだが、161.00Just位まで、もうちょっと戻りが欲しいところ。ロンドン休場なので無し。

NY勢の参入始まる12:00のショートも良さそう。実際にはもう2回レジスタンスを試してからの下落。

米7月耐久財受注発表13:30の後、13:45のブレイクアウト気味のショートが良かった。
Short@160.83 Stop+20p@161.03 Target-40p@160.43 (ターゲット未達R1)

USDJPY ○

ドルの戻りを試す中、1時間足20maを上抜けてからのもう一段の調整。15:56のロングが良かった。
Long@144.25 Stop-17p@144.08 Target+34p@144.59 (R2ギリギリ到達)

XAUUSD

耐久財受注が良かったのを受けて、ドル買いが進み、ゴールドは下落。とはいえ、日足レベルでは高値圏で陽線を維持。地政学リスク増大によりファンダメンタルズは強い。

Nikkei225

日足で中長期MAにぶつかって戻り高値手前で失速し3日ぶり陰線形成。4時間足は20maの下に潜り、1時間足はトレンド崩壊し、N字転換&中期MAに頭を抑えられて弱いチャートになった。

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