保守的な投資としてのイーライリリー株の魅力
最近、イーライリリー(Eli Lilly)の株が注目を集めています。特に同社が開発した肥満治療薬が好調で、株価は急上昇しています。イーライリリーは1800年代に創設された歴史のある製薬会社で、時価総額も急速に伸び、AppleやMicrosoft、Amazonといった比較的新しい企業と肩を並べるまでになっています。
この現象を考えると、現代の時価総額トップ企業の多くは、創業者がまだ生きている比較的歴史の浅い企業です。一方で、イーライリリーのような古参の企業が、新しい技術に頼らずとも株価を伸ばしているのは興味深いです。
例えば、Appleのようにテクノロジーを駆使して日々の運動量や健康管理を行う人はどれほどいるでしょうか。多くの人はそのようなアプローチではなく、薬に頼る方法を選ぶことが多いように感じます。これは、コカコーラを飲んで糖尿病の薬を飲む、ラーメンを食べて高血圧の薬を飲むといった、現代の一般的なライフスタイルの延長にあるからです。
そのため、肥満治療薬を使用して、食事の後に薬を飲むという方法が、より現実的で主流派の選択肢となるでしょう。Appleが提案するヘルスケアよりも、従来型の薬で健康問題を解決するという考え方が、最終的には勝利を収めるかもしれません。
こうした背景を考えると、GAFAのような最先端の企業に加えて、イーライリリーのような製薬会社に投資することは、ポートフォリオのバランスを整える意味でも非常に有効だと考えます。これにより、保守的な投資先としてのポートフォリオの一部を構築することができ、全体のリスクを分散することができるでしょう。
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