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42年生きてきて未だに心に強く残っている生き物の話をしてみる⑧

〜大分県佐賀関沖の無人島にはびこる悪魔、肉食ダンゴムシのオマル編〜


さて、次は火起こしの話だ。

火愛

私は小さな頃、兼業農家の会社幹部の家で行う餅つきに行っていた。

火が好きで、もち米を蒸す大きなドラム缶のかまどの前で、ずっと火の番をしていた。

「そんな火遊びばっかりしとったら寝小便漏らすぞ。」

そう言われても、花形である餅つきをするように言われても、ガン無視でかまどの前に鎮座DOPENESSしていた。

一日中である。

その頃から、私はずっと火遊びが好きだ。

好きすぎて家を建てる時には薪ストーブを置くことを前提としたリビングを設計し、設置した。だが、家にあまりいないのでほとんどやっていない。

火起こしと、火の管理はマイスタークオリティに達していると自認している。

「燃焼」の何たるかを全く理解していない火起こしを見ると、正直、武治イライラしちゃう。

もう終焉説もあるが、昨今のキャンプブームで「(焚き)火を育てる。」みたいな言葉も見聞きするようになった。

ニワカキャンパーがしたり顔でこのwordを使うのを見ると、(・д・)チッっと思ってしまう。

これは、新興サウナー勢のサウナ語りを聞いたり、新興勢のルールを押し付けられた時に感じる感情と近いものがある。

無人島における火の重要性

無人島において、火はめたクソ重要である。

火が果たす役割は、

①調理する熱源になる
②夜、暖をとる熱源となる
③夜、暗闇の中の唯一の光源となる

である。

そして、そこそこの雨が降っても簡単には消えず、夜皆が寝て火の番をする人がいなくなっても6時間は消えない焚き火を作る必要がある。

そう、かなりタフな焚き火を「育て」ねばならない。。。

NG word使っとるやないか!!

焚き火大好きっ子倶楽部

この火起こしは、火遊びが好きで好きで仕方のない私が率先してやる。

逆に言うと他の人にやらせたくない。まあ、他にやりたがるメンバーもいないんだけど。

タフな焚き火の作り方は、長時間ノーメンテで「熾火(おきび)」が続く状態を作り出すことである。

意味が良くわからないと思うので軽く解説する。

燃焼とはなんぞ、熾火とはなんぞ

そもそもモノが燃えるとは何か、燃焼とは何かという話である。

経験と昔の学びによる知識はあるが、今回書に記すので、再度調べてみた。

そう、お馴染みのWikipediaとかでの学び直しである。

「燃焼」とは、可燃物(燃料)支燃物(主に空気中の酸素)点火源(発火点以上の温度)が加わり生じる、激しい酸化還元反応であり、光と熱の発生を伴う。

FUEL(燃料)、OXYGEN(酸素)、HEAT(熱)の3つが織り成すハーモニーであり、どれが欠けても成立しない。

酸素の供給が多いと、モノは炎をあげて燃え光量は上がるが、可燃物は早いスピードで燃え尽きて
しまう。

一旦燃焼が始まりそれが安定し、燃焼が続くレベルで酸素の供給を下げると、炎は小さく、または消えるが、可燃物は赤くゆっくり燃焼する状態になる。それが熾火だ。

熾火状態にすると、光量はかなり下がるが、熱量は長く維持され、なんなら炎が上がっているときよりも熱量は高い状態となる。

熾火状態を作ってしまえば、そこから炎があがる状態に戻すのはイージーで、空気の供給量を増やす、可燃物を御新規で更に増やす、の組み合わせであっという間にファイヤー(炎があがる状態)する。

炭を作りたいねん

簡単に言えば、炭に火がついていてゆっくり燃える状態をつくり、必要な時に燃料をぶち込んで炎をあげることが、火を光源、熱源として使うベストな方法である。

ということは、「炭に火がついていてゆっくり燃える状態」を作ることが、火起こしの勘所である。

当然だが、我々は木炭は持って行ってない。

は、木材を酸素がない、または少ないところで加熱し、木材の成分である二酸化炭素、一酸化炭素、水素などを揮発させて、炭素のみにして作る。

一般的には、をつくり、そのなかに炭にする木材を敷き詰め窯の入口に火を起こしてそこに酸素は消費させ、熱のみを窯の中に送り込むことで、中にある木材を炭にする。

しかし、数日ステイの無人島ではそんな窯をつくることは難しい。とゆうか、それを作るスキル、労力があるなら家をちゃんと作れる。

無人島でのベストファイヤー

上記を踏まえて、無人島でのベストファイヤーを作る方法(俺調べ)は以下の通りだ。

まずは、火を起こしてキャンプファイヤー級のサイズまで大きくする

枯葉や小枝から段々大きな木へといった、火を起こす最初の話は、こすられ倒した話なので割愛する。

火を起こす場所は、動かすことが出来ないくらいのサイズ、もしくは動かすのはかなりキツいサイズの流木が流れついている場所だ。具体的に言うと、直径50cm以上、長さ5m以上が理想である。

なぜならば、このドデカ流木を燃やすことが出来れば勝ち確だからだ。燃やすのは大変だが、燃やすことができれば炭化させやすく、長時間燃焼を続ける。

そして、焚き火に突っ込んでいる所が燃え尽きたら、流木を気合いでずらすか、焚き火の位置自体をスライドさせるだけで、数日間はキープできる焚き火をつくることができる。

そして出来ればそこは砂浜と陸地の境目くらいであることが望ましい。というか必然的にそうなる。

なぜならば、焚き火を囲って寝ることになるので、地面が砂地の方が若干保温性もあるフカフカお布団になるし、流木の流れ着く所は大潮の満潮や海が荒れたときに波が到達するポイントになるからである。

あ、あかん、
火の話をしていたら、半分くらいしか言いたいこと言ってないのに、1話分の文字数を超えてしまった、、、

次回に続く。

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