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RFレンズの欠点

昨年7月に発売直後のEOS R7とRF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STMのセットを購入した。
RF系のレンズを購入するのは初めてだった。
APS-C用で18-150mmという高倍率ズームは散歩レンズとして便利なため、普段からR7に装着して持ち歩いていた。

2週間ほど前だろうか。
撮影後の画像に黒い点が写るようになった。
センサーにゴミが付いたのだと考え、無水アルコールを使ってセンサーのクリーニングを行ってみたが「黒い点」が消えることはなかった。
再度センサーを確認しても、原因となるようなゴミの付着は見られなかった。

ふと外したレンズを確認してみると、後玉に白いゴミが付いていることに気がついた(画像の矢印の先)。
まさかとは思ったが、他のレンズに付け替えて撮影をしてみたところ、なんの問題もなかったため、画像の「黒い点」は後玉に付着したゴミが原因であることが確実となった。

悪いことに、このゴミは後玉の内側に付着しているのだ。
もともとズームレンズというものは、ズーミングのたびに空気の出入りがあるため、ゴミの吸い込みは覚悟しなけらばならないもの。
ただ、今回は付着した場所が悪かった。

RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STMの後玉はズーミングをしても前後の位置が変わらない固定タイプ。
焦点距離を変えてもゴミとセンサーの距離が変わらないため、どう転んでも「黒い点」が出てしまう。
影響を少なくする方法はただ一つ。
絞りを開放近くで使うこと。
F8以下ならなんとかごまかせる感じ。

RFレンズは短いフランジバックを実現して高画質を生み出しているわけだが、このケースではそれが裏目に出てしまった。
後玉の位置が固定されているレンズは、センサーに近い場所である後玉の内側にゴミが付着したら、分解清掃が必要になってしまうということだ。
これはRFレンズの致命的な欠点と言っても良いだろう。


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