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「新シリーズ配信への道のり・その4~著者校正!!~」

こんばんは。お陰様で「花の如き阿修羅也」、コンパスコミックスから無事配信になり、現在3話まで公開中です!

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さて、私はノー原稿料の打ち切り無しの道を選択したので赤貧です。
なので一円でも多く稼がねばなりません。
そのためには、今まで編集さんにすべて丸投げしていた写植(テキスト)を打ち、著者校正を自力でせねばなりません。

著者校正とはなんぞや。

検索するとこんな感じの説明がトップに出てきます。

「書籍 や 雑誌 などの 原稿 を 著者 が 校正 すること。 校正 (こうせい、 英語: proofreading )は、 印刷物 等の 字句 や内容、体裁、 色彩 の誤りや不具合を、あらかじめ修正すること。

著者校 (ちょしゃこうせい)とは何? Weblio辞書

 私の見逃した誤字脱字、枠線と吹き出しの消し忘れ、謎の汚れ、何度見ても何度見てもわさわさ山のように出てきます。
出版社で漫画を描いていると、編集さんや製版さんが綺麗に整えてくださるのですが、それを自分でやらねばならず。

正直、吹き出しの中にアシさんにセリフを打ち込んで貰い、そのまま作業しているので(ストーリーエディタは使いません。ネームもアナログですし)来る日も毎日眺めるわけなので、作業中に嫌でも気づくだろーと思っていましたよ…最後に紙にプリントアウトもするし、アシさんも個人担当さん(主にプロット、ネームを見て貰うため自腹でお願いしてるのです)も見るわけですし。ミスくらい普通に気づくでしょ?


気づかんのですよw(同業さんわかりますよねっ!!)
ていうか、正しくは、何十個もミスが見つかりちまちま直すんですが、それを改めてコンパスの実務担当さんにJPG書き出しデータで提出したら更に驚異の赤ペンが入り帰ってきて、もう言葉もなく・・・・。230ページ中合計100か所以上あった・・・・ぞ・・・?

アシさんにお願いしたクリスタのテキストをフォントサイズを変える際、まだテキスト初心者の私は、該当のセリフだけ選択しテキストツールのツールプロパティから数値を打ち込む方法がわからず、あのぎゅいーんと手動で操作するふんちゃらボックスで適当に操作してました。

手動で、目の感覚でフォントサイズを変更すると、「平体(縦横の基準がびっみょーに横長になった文字)」や「長体(細長くなった文字)になったり、フォントが大体0コンマ以下ですが、同じサイズにならず、ほんのわずか大きくなったり小さくなったりするんですよね・・・・。

それが、わかる人にはわかってしまう。統一性のない、微妙な乱れになって感じられるようです。
ほかにかなり指摘を受けたのが「ルビ(フリガナ)」のミス。「漢字とルビの距離が近すぎる」「離れすぎてる」
「正しい位置に配置されていない」「上に寄ってる」「下に寄ってる」「ルビの一部が欠けてますよ」「ルビの書体がここだけ違うようです」など、ああ、ルビ。
あんな芥子粒みたいな・・・
スマホで見たら存在すら気づかないといってもいい、ルビの間違いに、なんで気づくんだよおかしいだろうその技能!!!

しかし、編集さんの猛禽の目からは逃れられないので、
直すしかないのでした。正しくはあくまで個人配信、自己責任なので、極論を言うなら一つも直さなくてもいいのですが、その代わり精度が低くなり、私は何も覚えないままえいやっと提出してしまうことになってしまうので、
アシさんと手分けして修正し、なんかかなり有意義な学習が出来たようにおもいます!次回は赤ペンが半分以下だといいなあ!

編集さんが何年も何十年もかけて習得する校正という特殊技能を、漫画家だったらそこそこできるよね!と甘く見てはいけなかった・・・・・・・・。
(もっとも編集さんでもザルのように全く見ていない・・というかたもいるそうです)

学校の国語が5ばかりだった程度では全く足りずむしろ必要なのは根気、真面目さ、丁寧な視認。(漫画の画面にはそこそこあると思いますが、テキストはもう全くなっちゃなかった私の注意力。
とにかく、何度も何度も隅から隅までひたすら見返すしかないように思えます。


ちなみにこれが私の誤字、脱字、漢字の開きミスの一部ですが…。
「副当目」→「副頭目」の間違い
「多勢やってきた」→「大勢やってきた」
「我等」→「我ら」
「下さる」→「くださる」
「今更」→「いまさら」
「~する事」→「~すること」
「雨が止んだ」→「雨がやんだ」

漢字の開きは出版社や辞書により多少違うと思いますので、
これでOKで通っちゃう場合も結構あると思います。

そして私が月刊プリンセスで連載していたころ、
担当さんの言葉でこんなものを聞きました。

「雷は「落ちる」もの、罪は「受ける」もの、バチは「当たる」もの」

それではまた。



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