参議院選挙2019 - 速報を見て設定シナリオの検証と明日からの市場見通し

7月21日午後8時40分:今参議院選挙の速報を見ながら。7月2日投稿のシナリオ設定に沿って明日以降の市場動向の見通しも書いてみよう。まずは設定したシナリオの確認 ↓ 

主要テーマ - 日本の参議院選挙 2019年7月4日公示・7月21日投開票

1.メインシナリオ(75%): 自民党+公明が優勢のままで安定的に過半数を確保。野党はやや苦戦。

 ポジション取り: 日本株=買い、ドル円=中立(株式の買いをメインにするならヘッジでの売りも考慮 → ドル建日経平均ロング。)

 株式 :日経平均は年末に向け上下を繰り返しながら23,000円を目指す

 ドル円:105~110円程度のレンジを想定。(理由)日本株との連動性が薄れている、円高で苦しむ日本の外貨投資、日米貿易交渉の行方、FRBの利下げetc. も円高要因。買いよりも109~110円に接近する局面で売り。

2.サブシナリオ(20%): 自・公が地滑り的圧勝。参議院でも2/3を確保

 株式:日本株買いはキープでいいと思うが、波乱含み。憲法改正議論が一気に進み、反対する公明党と揉めるなどかえって政治が不安定化する恐れ。日経平均の反発局面では早めに手仕舞い。

3.ワーストシナリオ(5%):与党惨敗で参議院で過半数割れ。再びねじれ国会に

 ポジション:持っている日本株は速やかに損切り。日経平均で20,000円割れ、ドル円も103円割れぐらいは覚悟。

現在の速報状況を見ると、ほぼメインシナリオ通りで良いと思う。ただ、7月8日投稿の「韓国破局シナリオ?」で損切丸としては一度ポジションを閉じた状態なので、明日以降、もう一度日本株は買い場を探す展開を想定。

NYダウの好調持続を見てもう少し日本株のパーフォーマンスも良くなるかと想定していたが、ここへきて米株との連動性が薄れ(7月19日投稿:米NYダウと日経平均の乖離)、政府、日銀による「買い占め効果」が薄れているのが明らかになってきているので株買いを慌てる必要はない。(ユニクロなど買われすぎと言われる銘柄や銀行株などは外した方が無難かも。)

また、自民、公明に維新を合わせた、いわゆる改憲勢力で参議院の2/3以上を占める場合は 2.サブシナリオに近づくので、政権内での政治状況の変化には気をつけた方がいい。

2年のブランクがあったが、何となく当時やっていた相場の仕事を思い出しながらこのようなnoteを書いている。大体世に出ているマーケットコメントやアナリスト、ストラテジストのレポートのほとんどは(一部有用な記事やレポートを除き)、このようなポジション取りやシナリオ設定にはあまり役立たなかった。有用でない記事、レポート等の傾向とは:

1.既に起こったことの解説に終始。今後の展開についての言及無し。

2.数値、データなど具体的かつ客観的な検証の裏付けがない。

3.「但し~」書きが多く、結局何を言いたいのかわからない。

4.「買い」か「売り」か、どちらかでしか出てこない。いつも同じ人。

彼らの立場上やむを得ないのかもしれないが、よく読むと「買われるかもしれないし、売られるかもしれない」としか書いていないレポートも多い。それに一番腹立たしいのは、自分たちの書いたものをその後きちんとフォローしていない、いわゆる「書きっぱなし」が多いこと。想定は外れることもある。その後どのような変化があって結果どうなったのか、そのぐらいの「言い訳」が必要ではないか? まあ、これは相場の世界に限らないかもしれないが。

今週もいろいろありそう。なるべく的確な予想を立てて行きたいが、想定が変化した場合は材料を見つけて「フォロー」していこう。



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