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「お金のマニュアル」

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巨額のお金が動く銀行間の「マネーマーケット」。現場から見える「市場の裏側と真実」とは?実例を交えた「マニュアル」。
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2020年7月の記事一覧

ドイツからインフレの足音?  ー  サービス業で「コロナ・コスト」を価格転嫁。

 6月の速報値ベースだが、ドイツのCPI(消費者物価)が+0.9%(年率)と前月の+0.6%から反…

損切丸
4年前
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日本の資金繰り研究 @2020.6.30。- 始まった長期金利の上昇。

 6月末は半期末なので様々な資金の決済が行われ、日銀のバランスシートにも変化が見られた。…

損切丸
4年前
14

急反発するハンセン指数(香港) ー 「循環物色」と非主流株式市場。

 週明け7/6(月)香港のハンセン指数が+966.04ポイント、実に+6.33%急反発している。まあ…

損切丸
3年前
6

「テスラ」>「トヨタ」? ー マーケットで繰り返される「デジャブ」。

 ”「テスラ」(ナスダック)の時価総額が「トヨタ」を上回る。”  皆さんこのニュースをど…

損切丸
3年前
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「損切丸」的「バブル」研究 ー  資金繰りと債務からの考察。

 前稿で過去の「バブル」を引合いに出したので、ここで改めて「バブル」ついて書いてみる。標…

損切丸
3年前
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大規模介入政策の”歪み”。ー(例)「円売介入」における金利と為替の連関性。

 今日(7/13)もドル円は頭が重く@106円台での推移。主要通貨に対するドルの為替レートを示…

損切丸
3年前
7

日本の資金繰り研究 @2020.7.10。- 「デフォルトリスク」と背中合わせの「資金繰り担当者」的考察。

 大きな変化は表向き見えてきていないが、じわじわと国債を中心に資産が増えている日本銀行。今回は「資金繰り担当者」としての考え方に沿って解説を加えていきたい。  「損切丸」を含め、「資金繰り担当者」は保守的な考え方の人が多い。なぜなら資金繰りがつかなければ企業も銀行も経営破綻するからだ。常にデフォルトリスクと背中合わせのため、いつも「最悪の事態」に備えながら資金繰りを考えている。大事なのは6か月先、1年先、あるいは5年先を見通しながら戦略的に資金調達を行っていくことだ。  

「お金」>「感染症」への傾斜。ー 直近の「物価指標」から読み解く。

 「Go to キャンペーン」を巡って巷は大分騒がしくなってきた。「経済」=「お金」を「感染症…

損切丸
3年前
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「自国通貨建だから財政破綻はしない」 は本当か? -「資金繰り」の観点から見た ”…

 「日本経済について全体として底を打って回復しつつある」  7.15日銀政策決定会合後の黒田…

損切丸
3年前
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食品、貴金属、etc. 生活の場で実際の「物価」はどうなっているのか?

 サンマ 店頭で1匹5,980円! 初水揚げも不漁深刻 北海道 釧路  今年はサンマが不漁らしい。…

損切丸
3年前
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日本の資金繰り研究 @2020.7.20。- 「金利上昇リスク」をコントロールできるのか。…

 「日銀バランスシート」@2020.7.20の速報。  時期的な要因もあり、前回(7.10)から大き…

損切丸
3年前
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「コロナ危機」を「お金」の面から斬り込んで見る。

 「東京都の今日の新規感染者数366人。過去最大」  「世界で新たに28.4万人感染。最多更新…

損切丸
3年前
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「”怖い” 金融庁検査」ー 「半沢直樹」の現場・時代から。

 「半沢直樹」の新作ドラマが好調のようだ。話の題材はもう20年以上前のものだと思うが、脚色…

損切丸
3年前
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”Commonwealth” の苦悩 - 「名より実」の株式市場。

 オーストラリア消費者物価指数 2Q2020 年率-0.3% (予想)+2.0% (前回)+2.2%  オーストラリアの消費者物価指数は四半期毎の発表のため直近は4~6月の2Qとなるが、これが予想を大幅に上回る下落となった。1Qの+2.2%は他国との比較上高すぎるようにも見えたが、一気にマイナス圏へ突入。*「実質金利」も大幅に上昇した。  *もっともオーストラリア・ドルといえば「高金利通貨」の代表格で、かつては日本でも大人気だった。4~5%が当たり前だった金利が今やRBA