年収1200万円なのに貯金ゼロの人の実態

まとめ：
①消費・浪費パターンが周りと似てくるとお金は貯まらない
②生活習慣のダウングレードとはダイエットをしているようなもの。最初は大変だけど、絶対に慣れる。
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僕は外資系の証券・運用会社で15年近く働いています。

外資系金融って高給取りなんでしょ？！給料いっぱい貰えるんでしょ？！

と、よく聞かれます。

嘘はつきません。この業界は給料水準が高いです。
（嫌味で言っているわけではないので、どうかご理解ください）

新卒で年収600～800万円、3年目以降は800～1200万円。
僕は、中堅クラスなので、現在はざっくり上場企業の役員さんぐらいの給料をもらうようになりました。

これが、部長レベルになると、3000万円～7000万円ぐらいもらう人も、この業界には沢山います。

因みに上記の数字は税引き前なので、税引き後はざっくり40%カットですね

もちろん、社会というのは、実にうまくできていて、良いことだらけでは決してありません。「外資金融で勤めていて、逆にしんどいこと」については、おいおい書いていこうと思います。

話を戻します。

金融で働いているので、お金の知識はあると思われがちですが、現実は、貯金がほぼゼロな人たちが、結構いるんです。

金融業界で働いているのにも関わらず、貯金がゼロ・・・・何とも皮肉です。

はっ・・えっ？！何で？

驚きですよね？余裕に1000万円以上稼いでいるのに、貯金がない・・・・

理由は超簡単です。

周りの人と、行動パターンが似てくるからです。
つまり消費・浪費パターンが似てくるんです。

実は、僕も自己資金で、投資を始めようと思うまで（社会人3年目まで）は、貯金がほぼゼロでした。
年収600～800万円稼いでいたにも関わらずです。

社会人1～2年目の頃、僕は同期や同業の人たちと、よく交流していました。
言い直すと、給料水準が同じぐらい、もしくは、もう少しお金を稼いでいる人たちと、週に2～3回飲みに行っていたんです。

飲み代だけでも、かなりの出費なのに、それに加えて日常の些細な行動パターンも周りと似てくるんですよね。

例えば：

• 毎朝会社に出勤する前にスタバのコーヒーを買う
• ランチは1000円以上
• 週末の交通手段は基本的にタクシー

などなど・・・このような小さな出費が重なって、気付けば貯金がほぼないんです。

じゃあ、これが年収800～1200万円稼いでいる人は余裕でしょ？

と思うかもしれませんが、結論はNoです。

そもそも周りも給料が上がっているし、類が友を呼ぶとは怖いもので、年収1000～1200万円を稼ぐようになると、同じぐらいの年収を稼ぐ人たちとの交流が増えるんです。

そしたら今度は

•海外旅行に最低、年に2回は行く
• 基本的に交通手段はタクシー
•スポーツジムに月に3万円以上使う

と、全てにおいて、消費・浪費パターンがアップグレードされます。

つまり、いくら稼いでも、貯金ができない負のループに入ってしまいます。

億万長者やスポーツ選手などで自己破産をする人の中には、この負のループにはまっている人たちが多いと思います。

先ほども言いましたが、自己資金で投資を始めて、お金について勉強してからは、周りに流されなくなりました。

多くの人は恐らく、貯金ができない負のループに入っている、と自覚はしているけど、やめられないのが、現状なんだと思います。

言い直すと、消費・浪費は、タバコやパチンコと同じで、ある種の中毒です。

僕も経験しているので分かりますが、自分の生活水準を自主的にダウングレードするのって結構大変なんです。
毎日、飲んでいたスタバのコーヒーや、タクシー移動を、強制的にギブアップする訳ですから

ヤバイな、、生活水準を下げるって、こんなに大変なんだ・・・

と、当時凄く思った覚えがあります。
最初の1～2ヶ月は本当にしんどかった。
苦労という意味では、感覚的に、ダイエットに似ていますね。ただ、ライザップ並みのダイエットと思ってください。

まぁ、幸いにも2ヶ月ぐらいすると、ダウングレード生活も慣れます。
今では、タクシーをいつも使いたいとか、スタバのコーヒーを毎日飲みたいなど、全く思いません。

今も比較的質素な生活は続けていまして、上場企業の役員さんぐらいの給料はもらっているものの、妻と二人暮らしで年収800万～1000万円の生活を送っています。

ただ、ニューヨークは、そもそも家賃がバカ高くて、月に35万円近くするので・・・・実質、家賃を引いたら年収500万円～700万円ぐらいの生活ですかね。

服はユニクロ、旅行は年に1回、外食は月に2～3回・・・・こんな生活です。

20代後半からは、しっかり貯金はしていて、貯金したお金は、ほぼ全て投資に回しています。

まとめると、年収の話は実はどうでもよくて、お金について勉強をし始めている方は、今一度、「お金持ち」とは何かを考えてほしいと思います。

年収1200万円なのに貯金ゼロの人は本当にお金持ちなんでしょうか？僕は、少なくとも違うと思います。

繰り返し言いますが、「貯金ができない負のループ」はどの給料水準でも起こり得ます。

なので、定期的に、周りと消費・浪費パターンが似てきてないか、見直すことを強くおすすめします。

ではでは