小説は油絵のように、脚本はおままごとのように。
小説の書き方と脚本の書き方は、それぞれ微妙に違ってきます。
小説の場合は、どちらかというと油絵の感覚です。
一つの物体を物語の世界に登場させたら、
その物体を何度も丁寧に重ね書きしていきます。
つまり、プロットの段階では
ただキャラクターたちがやりとりしたり動いたりしているのですが、
本文の段階では、文章によるより丁寧な描写力が問われるわけです。
脚本の場合はそうではありません。
脚本を書くときの場合は、
どちらかというとおままごとと近い感覚なんですね。
おままごとは、自分の身の回りの家庭を再現する
ロールプレイングゲームです。
そこには情景の説明もなければ、キャラクターたちの心理描写もありません。
ただキャラクターたちの行う、
ありのままのやりとりを記録すればいいだけです。
脚本をうまく書くコツを強いて言うなら、それは演技力です。
いかにキャラクターの身になって演じ切ることができるか。
それこそが脚本制作の真髄なんですね。
小説は油絵の感覚で、脚本はおままごとの感覚で。
それぞれの違ったおもしろさを、表現を通じて体感してみましょう!
😁
おもに僕が代表を務めている小劇団の活動費として再投資させていただきます。 よろしくお願いします!