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生き残るための「新人作家戦略」

割引あり


今回は
『新人作家が市場へ参入する方法』
について、お話ししようと思います。

筆者の自己紹介

作家・劇作家。
1993年生まれ。愛知県豊川市出身。愛知大学文学部卒業。
2017年、戯曲『マッカーサーと天皇』が第4回金魚屋新人賞ノミネート。
2021年、戯曲『ウォルト・ディズニーの夢』が第33回テアトロ新人戯曲賞ノミネート、演劇雑誌『テアトロ』にて全文掲載される。
現在、小説や戯曲を中心に作家活動を展開中。
そのほかにも、Webマンガ原作・動画シナリオ・童話・ショートムービー・短編ボイスドラマなどの執筆案件も多数受注。
近年では、名古屋のネットラジオ局「尾張アズーリFM」で冠番組を持ち、MCを務めている。

■主な著書
『わが芸当ー笑うホームレスの旅日記ー』(2023年、文芸社)
『一ヶ月で小説を書ききる本』(2016年、まんがびと)
『演劇脚本の書き方』(2018年、まんがびと)


僕がこれまで見聞きしてきた
実体験に基づいてお話しますので、
ぜひ最後まで読み進めていってくださいね👍

生き残るための「新人作家戦略」


基本的に新人作家がデビューするには、
おもに3つの方法があると言われています。


①新人賞を獲って商業出版
②自費出版
③Kindleによる電子出版・POD


①:
この方法が一番手っ取り早い
デビューの方法です。


ただ新人賞を獲得するには、
相当審査員の好みに寄り添った
作風でなければならず、

そして商業出版しても
売れる本でなければいけません。

だからまだ才能がない新人作家が
新人賞の獲得だけに執着するのは、
非常にもったいない話です。

新人賞を取ることが
難しいことを確認できたら、
いち早く撤退すべきです。

②:
新人作家が市場に参入するには、
この「自費出版」という方法も有効です。

過去に出されたベストセラーは、
多くは自費出版から
生まれていることも多いからです。

ただ、新人作家が無名のままで
この方法を選択するのは、
けっしておすすめできません。

なぜなら自費出版は、
必ずしも売れることを
保証してくれないからです。

あなたがこの方法で
新人作家としてデビューしたいのであれば、


できる限り持続可能な
「売れる仕組み」を用意した上で、
出版業界においても有名になれるような
施策を打たなければいけません。


そういう点で、
けっしてラクな手段ではないことを
心得ておくといいでしょう。


③:
この方法はコスト面において、
もっとも実践的な
作家デビューの方法だと言えます。


ただ、この方法は世間的には
「同人作家」としての認識をされてしまい、


現時点ではそれほど大きな発展性がありません。
Kindleによる小説が
映画化された人気作はまだありませんし、


そもそも大半のKindle小説が
クオリティーの確保ができていないからです。

逆に言えば、
クオリティーの確保が
しっかりとできていれば、
この方法も悪くはありません。


ですが、
もっと大きな影響力を与えたい、
もっとさまざまな発展を遂げたい、
というのであれば、

そのKindle出版だけに留めるのは
非常にもったいないです。

作家デビューをする分には
全然構いませんが、


新人作家として
本気で生き抜きたいのであれば、

できればそれだけに留めないで
自分から別の施策を
打つべきであるでしょう。


新しいエンタメ業界で活躍しよう


ではこれからの新人作家は、
どうやって生き抜いていけばいいのか。


その答えはシンプルです。
新しいエンタメ業界へ進出することです。


新しいエンタメ業界へ参入して、
あなたの才能をそこで発揮させること。


それこそが新人作家がやるべき
本来の仕事であり、

また生き残るための
「生存戦略」とも言えるわけです。


アニメやゲーム業界で名を馳せている
TYPE MOONのノベルゲームIPや、
アニメ映画化された小説『虹色ほたる』。


これらはどちらも、
当時はまだ小さな新しい市場で
人気を博していた名作たちなんですよ。


彼らはなぜそんなに人気になれたのか。


それはクオリティーが高いことに加えて、
参入した業界とタイミングが良かったからなんです。


だからこそ、大成功したんですよ。


この成功法則は、
現代でも十分応用できます。


新しいエンタメ業界において、
自分が引き出せる
最高の作品を提供すること。


それをするだけで、
十分大きな影響力を与えられる、
一歩先を行った新人作家になれるんですよ。


新しいエンタメ業界へ参入しましょう。


そしてその業界で影響力を身につけて、
立派な新人作家へ変貌を遂げましょう。

新しいエンタメ業界 4選


では2024年時点では、
具体的にどういう
「新しいエンタメ業界」があるのか。


僕が実体験で掴んできた情報では、
おもに4つの業界があります。

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おもに僕が代表を務めている小劇団の活動費として再投資させていただきます。 よろしくお願いします!