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「なぜ?」からはじめるオープンデパートマニュアル

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ムサシオープンデパートの運営手法を怒涛のように全公開してきます。全国各地で開催するオープンデパートのマニュアルであり、コミュニティデザインの右往左往の記録でもあります。
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#ムサシオープンデパート朝市

観察眼がついてきたのは250回も朝市を開催してきた結果です

 最近は加古川以外の町で朝市を開催している。和歌山の中辺路、鳥取県米子などは開催をはじめてまあまあ時間がたっている。そんな中先日ついに熊本の三角で開催となった。そこに関して言うと厳密には天草の企業がマルシェを開催するにあたり我々がサポートしアドバイザーとして関わった形になる。    とはいえ我々の考えや運営のしかたを存分に活用いただき、結果的に実に見事なマルシェができあがった。    その様子がどんなだっかはまた書きますが、ひとことでいうと1回目としては最高の形になり過去に開

必ず振り返って確認する。けつはきっちりと拭く

 今週の朝市は13時に終了した。朝市は基本的に何もない場所にテントを張ってベンチを置いて開催するので、おわった後は何もない状態にして帰る。  そのときに、私が必ずやっていることは振り返ることだ。さあ終わりました解散ですとやったあと必ず振り返って会場をみて最後のチェックをする。  ゴミを拾うトングを持ちながら、会場を一周する。ゴミは落ちていないか、現状復帰ができているかどうかなど。ウェルネスパークは公共の場所。駐車場を週末だけかりて朝市をやっている。実は1箇所車が通るにして

飯場あらためサロンとしたこれだけの理由

 朝市名物に飯場ってのがあった。    文字通り飯を食う場所で、イメージは現場で働く作業員が飯をくったりお茶を飲みながら談笑したりする場所。    うちの社長の岡本篤はここをとても大切にしている。そこまでそこに意識が届いていない俺にあっちゃんはいつも「みさお、スタッフとボランティアの飯は用意してるんか、そこちゃんとやれよ」と言う。    すみませんまだです、忘れてましたとやって怒られる。普段から飯をもらってばかりの俺にはリーダーとしてみなに充分な食事と休息を提供するという考え

朝市の唯一とも言える弱点は風。だから私たちは対策をたてる

 朝市は雨のときは中止と決めています。最初は雨でもやっていましたが、朝市が現在毎週開催されている兵庫県加古川市は瀬戸内気候に属し、年間の降雨量がとても少ない。だから思い切って、雨をやめるということにしました。年間に何回かは中止になりますが、それでも他の地区での状況を考えるとやれているかなとおもいます。  そこで本題にはいりますが、雨を中止と決めた朝市にとっての強敵は風です。風の予想が10メートルを超えるとなると事前に中止もありますが、もんだいは5〜8メートルのときなんです。

朝市で「価値が生まれる」瞬間とは

 ムサシオープンデパート朝市はいったいなんのためにやっているのか。  われわれが重視している、「火花が散る」といってもいい瞬間がある。  トヨタ生産方式(前回記事参照)では溶接作業工程を観察した結果、価値を生んでいるのは火花が散っている間だけであると断定した。きびしい。精密で本質を突いたものの見かただ。そうとう偏執狂的に考えないとここまで徹底したもののとらえ方はできない。  今回の記事では、朝市が価値を生んでいるとしたらそれはどの瞬間なのかということをお伝えしようとおも