朝市の唯一とも言える弱点は風。だから私たちは対策をたてる
朝市は雨のときは中止と決めています。最初は雨でもやっていましたが、朝市が現在毎週開催されている兵庫県加古川市は瀬戸内気候に属し、年間の降雨量がとても少ない。だから思い切って、雨をやめるということにしました。年間に何回かは中止になりますが、それでも他の地区での状況を考えるとやれているかなとおもいます。
そこで本題にはいりますが、雨を中止と決めた朝市にとっての強敵は風です。風の予想が10メートルを超えるとなると事前に中止もありますが、もんだいは5〜8メートルのときなんです。このときは一応開催するんですが、もうドキドキです。
風の予想が8メートルというのは平均値です。瞬間的には1.5〜3倍になることがあってその瞬間が恐怖なのです。
重りは風に耐えられるように重りをつけていますが、瞬間的に10メートルを超えるとテントが揺れたり、下側から煽られるとテントが浮いたりします。
その時は、事前に10メートル以上の突風が予想されるときは、重りの数を増したり、タイダウンといって地面にペグを打ってテントをロープやタイダウンロープによって浮かないように固定します。
またそれでも風が強くなりテントの骨がきしむような、曲がるような強風のときはその場で中止を決めたりすることもあります。過去に3回くらい途中で中止にしたことがあります。
風に対する警戒は強く、安全対策を2重3重にしていますが、その中にひとつ、もっとも強力で臨機応変に対応でき、柔軟性が聞く風対策があります。
それが出店者によるテントへのぶら下がりです。
風が強い日や強くなると予想されるときは朝礼で必ずそのことについて告知します。そして協力を求めます
「本日は風が強くなる可能性があります。突風が吹いたときは、いつものようにぶら下がりをお願いします」
と説明します。もう何度も伝えているのでこれだけで伝わります。加えて、新しい出店者でこのことを知らない人は、となりのベテラン出店者に聞いてくれとお願いして、全員に浸透し周知することができます。
実際この方法とても機能します。会場にいて、風が一瞬強くなるときがあります。私たちスタッフは敏感になっているので、あっ、風がきたってなります。やばいと目線をあげて会場を見渡すと、そのときはすでにほとんどの出店者が手を頭の上に伸ばしバンザイの姿勢をとりテントの屋根の骨にぶら下がっています。
私はその光景を見るたびに思います。わたしたちは一体であり、みなの強力で成り立っているんだなと嬉しくなります。ときにはお客さんまでぶら下がってくれていたりします。
朝市は風には弱いですが、その対策の中でお客さんや出店者さんの愛をサポートを感じられるということを考えると風も悪くないなあと少し思ったりしますが、それでもやはり風は天敵です。
テントを使った朝市を開催するにあたり風対策は必修ですので、参考にしてください。もっと詳細を聞きたい人は朝市会場に遊びにきてください、実演しますので。
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