マガジンのカバー画像

「なぜ?」からはじめるオープンデパートマニュアル

60
ムサシオープンデパートの運営手法を怒涛のように全公開してきます。全国各地で開催するオープンデパートのマニュアルであり、コミュニティデザインの右往左往の記録でもあります。
運営しているクリエイター

#朝市

テントに雨樋をつける効果は絶大

 普通雨のときは朝市を開催しないので雨対策ってあまり多くないのですが、以前は雨でもやっていたので昔はカイゼンをしていました。    その中でも秀逸なもののひとつに雨樋があります。朝市では6mかける3mのテントを連結しておこなっています。テントの下は完璧に雨をしのげるのですが、問題は間です。屋根型の屋根をしたテントは水が屋根をつたってしたにおちてきます。連結部分は2つの屋根が合わさって、そこに水が当然ですがボタボタ落ちてきます。そこを通るとき、またはそこに物を置くときに確実に濡

朝市の運搬仕事の勘どころ

□運搬は悪である □運搬はゼロ化せよ  運搬はそれじたい何の価値も生まない単なるコストである。最小化を目指すこと。朝市の目的は人と人の接点を増やすことだ。それ以外の準備や撤収は労力が少ないほうがいい。一瞬で会場ができるような手法を作る。そのためには重機でも政治力でも魔法でもなんでも使ってよい。 □時短ではなく労力最小をめざす □動線設計は設営・撤収効率をもっとも大きく左右する  会場の動線設計は会場設計のもっとも重要な要素である。イベントの集客や盛り上げが成功しようとも

観察眼がついてきたのは250回も朝市を開催してきた結果です

 最近は加古川以外の町で朝市を開催している。和歌山の中辺路、鳥取県米子などは開催をはじめてまあまあ時間がたっている。そんな中先日ついに熊本の三角で開催となった。そこに関して言うと厳密には天草の企業がマルシェを開催するにあたり我々がサポートしアドバイザーとして関わった形になる。    とはいえ我々の考えや運営のしかたを存分に活用いただき、結果的に実に見事なマルシェができあがった。    その様子がどんなだっかはまた書きますが、ひとことでいうと1回目としては最高の形になり過去に開

朝市を支えているのは間違いなくリファラルマーケティングだ 

 3ヶ月目に突入した新天地、米子朝市がいきなりバズった。    あらためて冬の朝市の強烈な武器である暖助の威力をまざまざと見せつけれることになった。暖助とはアウトドアで活躍する薪ストーブ。これでもかというほど容赦なしに、入れた廃材や薪をくらい熱を周りに放出し我々に暖を与えてくれる。  冬に屋外でやるマルシェにいったいどれほどの人がきてくれるのか、何を好き好んで外でと普通は思うし私もそう思っていたが、その不安を強力な熱でふっ飛ばしてくれたのが冬のエース暖助だった。  なので

SKF直前、初めての電子書籍を出す

 明日のSAVE KAKOGAWA FES(SKF)をひかえ、電子書籍を出版することができたので、ひとまずお知らせ。いまのところAmazonランキングで395位まできた。電子書籍っておもしろい。書くのはしんどいんだけど、そこから後に起きるいろんなことのスピード感と空間を超える感触がたまらない。  考えてみていただきたい。とりあえず日本語で書いたけど、これDeepLなんかで翻訳してこれまたAmazonに放り込んだら、いきなり「洋書」が出せちゃうことになる。ほんとあきれた時代だ。

MOD朝市とは

 ムサシオープンデパート(MOD)朝市はどういう事業なのかをあらためて綴っておきましょう。  朝市はいわゆる「マルシェ」形態の「イベント」です。マルシェというのはフランス語の市場のことで、日本語で「市場(いちば)」のことです。日本語には「市場」「朝市」「夜市」など豊かな日常語があるのだからそう呼んでいます。 日常をつくりなおす  さきほど「イベント」といちおう呼びましたが、朝市が目指しているのは「イベントではなく日常」です。この国に必要なのは豊かな日常生活の作り直しであ

記録(6)SAVE KAKOGAWA FES 2022

 出店者朝礼がはじまる。伝えることは4項目。順番を並べ替えた。 1)SKFの出店料を両日とも無料にし昨日分は返金する 2)スタッフへのまかないを中止し会場で購入する(金銭サポート含む) 3)社長の立場を活かしてSNSで超直球のお願いを拡散する 4)駅周辺に20人を投入し「いま営業中」であることをアピール  昨日の初日はこのSAVE KAKOGAWA FES(SKF)の第1回目の初日ということでプロデューサーの岡本亮が冒頭に話をした。きょうはおれからの通達だけに絞り込んだ。

記録(5)SAVE KAKOGAWA FES 2022

 8時起床。睡眠時間4時間だ。やばいなぁ。おれは8時間睡眠を取らないと思考が安定しないので、できるだけ勝負どころでは睡眠時間を削りたくないのだ。しかし短期決戦なら問題ない。ひとまず今日までが勝負だ。  寝床から起き上がってそのままデスクの前に座る。「SKFで夕食を食べて」の原稿を見直して細かく手を入れた。Facebookでの発信予定時刻は午前9時とした。ソーシャルメディアへのだいじな投稿は、平日なら朝夕の通勤・通学のタイミングや昼休みの直前に投稿する。被読率が高まるからだ。

記録(4)SAVE KAKOGAWA FES 2022

 運命の2日目開業まであと15時間ほどしかない。  微妙ではなく明らかな結果が出ていた。駐車場レスでのKMA(川まで歩こう)スタイルでの開催は、ほぼ失敗に近い結果を残していた。客数が少なすぎる。  1日目の終了間際にスタッフとこの点について議論をした。可能性としては2日目は駐車場レスで開催するのをやめ、広い川原を駐車場として全開放する選択肢もあった。  じつはこれは簡単なことなのだ。今回は川原の駐車場は使っていないだけであって、広い川原は使用可能スペースとして残っている。

記録(3) SAVE KAKOGAWA FES 2022

 岡田市長との対談でヘロヘロになったのでチルテント(スタッフ小屋)でベッドに横たわって腰を伸ばす。先週やったギックリ腰を情けないことにまだ引きずっているのだ。初日で倒れているわけにはいかない。  最後のカヤックレンタルのお客さんに漕ぎ方をおしえ、川のスタート地点まで送っていく。日も暮れてきたので会場を回ってみた。  お客さんはだいぶ増えたとはいえ、回廊部分の飲食店ブースはあいかわらず過去のイベントのような大入満員にはほど遠い。去年11月末に開催した日岡山の夜市とは大違いだ。

めんどくさいからと仕事を削るやつはだめ

「ここにタープつけたら相当いいかんじになるなあ」 と提案があったとする。朝市の会場をよりよくするための提案だ。この提案を聞いたら、そしてそれがいいものだと思ったら、どうやったら実現可能かをまず考える。  ここにタープをつけるためには、大きさと重さから判断すると会場のこのあたりとあのあたりに強固な支柱が必要やなと予測できたとする。そのときに感じる、ああこれは結構な作業量になるなと予想できる。  そのときにだ、割と高頻度でそれを阻止しようとしてくるやつがあらわれる 「それ

必ず振り返って確認する。けつはきっちりと拭く

 今週の朝市は13時に終了した。朝市は基本的に何もない場所にテントを張ってベンチを置いて開催するので、おわった後は何もない状態にして帰る。  そのときに、私が必ずやっていることは振り返ることだ。さあ終わりました解散ですとやったあと必ず振り返って会場をみて最後のチェックをする。  ゴミを拾うトングを持ちながら、会場を一周する。ゴミは落ちていないか、現状復帰ができているかどうかなど。ウェルネスパークは公共の場所。駐車場を週末だけかりて朝市をやっている。実は1箇所車が通るにして

ドラムリールのコードは引っかかって抜ける

 朝市の会場は屋外が基本です。当然ですがほとんどの場合電源がありません。電気が必要な出店者は発電機を持ってきます。    発電機はうるさいです。会場の近くに置くと会場全体がゴォーという爆音に支配されるので可能な限り会場から離して、まとめて置くようにしています。ときにはその距離が30メートル近くになるときがあります。ですので出店者にはドラムリールという延長用のコードをもってきてもらうようにしています。    そのドラムリールのコードが実はよく抜けるのです。お客さんの邪魔にならな

河川敷朝市のために川原に小道を作る

 21日土曜日に開催した朝市では、草むらを刈って道を作った。事前に現場視察をしていて突如思いついたである。  この草むらは河川敷公園のサイクリングロードと川岸に挟まれた細長い区域だ。公園はキレイに草刈りされているが、サイクリングロードをはさんだこの場所は放置された背の高い草むらになってしまっている。  なぜこんな草むらが河川敷公園に存在しているか推測してみる。  加古川のような一級河川はそもそも国交省の管理だが、河川敷の公園は加古川市が国交省から管理を引き受けている。しか