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「なぜ?」からはじめるオープンデパートマニュアル

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ムサシオープンデパートの運営手法を怒涛のように全公開してきます。全国各地で開催するオープンデパートのマニュアルであり、コミュニティデザインの右往左往の記録でもあります。
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#ボランティア

飯場あらためサロンとしたこれだけの理由

 朝市名物に飯場ってのがあった。    文字通り飯を食う場所で、イメージは現場で働く作業員が飯をくったりお茶を飲みながら談笑したりする場所。    うちの社長の岡本篤はここをとても大切にしている。そこまでそこに意識が届いていない俺にあっちゃんはいつも「みさお、スタッフとボランティアの飯は用意してるんか、そこちゃんとやれよ」と言う。    すみませんまだです、忘れてましたとやって怒られる。普段から飯をもらってばかりの俺にはリーダーとしてみなに充分な食事と休息を提供するという考え

バケツリレーはどういう場合にやるべきか?

 災害被災地の活動や日々の朝市運営で「大量の物資を運ぶ」という作業をよくやってきた。そういうときにバケツリレー(数珠つなぎに並んだ作業員による連続手渡し方式)をやりがちなのだが、じつはバケツリレーをやらないほうが圧倒的に速いこともある。  以下、どういう条件においてバケツリレーをおこなうのがいいかを記すので、作業するときに思い出してみてほしい。  じつはバケツリレーを実行するべきシチュエーションを判定する条件は2つだけである。 (1) 運搬路のどこかにボトルネックが発生

金もうけは目的ではなく道具──朝市とイベントのちがい

 ムサシオープンデパート朝市は、いわゆる「マルシェ」という形式でやっています(けども、いったいマルシェってなんなんですかね)。はやい話が青空市場ですね。テントでいきなりポップアップできちゃう市場。露店の集まりです。  もともと株式会社ムサシは雑貨店の「アインショップ」というのを経営していました。雑貨の不良在庫がやたら増えたので、青空アウトレット販売会で売った。するとたいへんな好評だったので名前を付けた。それが「アインオープンデパート」です。  そのうち雑貨店のほうは業績が