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「なぜ?」からはじめるオープンデパートマニュアル

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ムサシオープンデパートの運営手法を怒涛のように全公開してきます。全国各地で開催するオープンデパートのマニュアルであり、コミュニティデザインの右往左往の記録でもあります。
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2022年5月の記事一覧

飯場あらためサロンとしたこれだけの理由

 朝市名物に飯場ってのがあった。    文字通り飯を食う場所で、イメージは現場で働く作業員が飯をくったりお茶を飲みながら談笑したりする場所。    うちの社長の岡本篤はここをとても大切にしている。そこまでそこに意識が届いていない俺にあっちゃんはいつも「みさお、スタッフとボランティアの飯は用意してるんか、そこちゃんとやれよ」と言う。    すみませんまだです、忘れてましたとやって怒られる。普段から飯をもらってばかりの俺にはリーダーとしてみなに充分な食事と休息を提供するという考え

河川敷朝市のために川原に小道を作る

 21日土曜日に開催した朝市では、草むらを刈って道を作った。事前に現場視察をしていて突如思いついたである。  この草むらは河川敷公園のサイクリングロードと川岸に挟まれた細長い区域だ。公園はキレイに草刈りされているが、サイクリングロードをはさんだこの場所は放置された背の高い草むらになってしまっている。  なぜこんな草むらが河川敷公園に存在しているか推測してみる。  加古川のような一級河川はそもそも国交省の管理だが、河川敷の公園は加古川市が国交省から管理を引き受けている。しか

朝市の唯一とも言える弱点は風。だから私たちは対策をたてる

 朝市は雨のときは中止と決めています。最初は雨でもやっていましたが、朝市が現在毎週開催されている兵庫県加古川市は瀬戸内気候に属し、年間の降雨量がとても少ない。だから思い切って、雨をやめるということにしました。年間に何回かは中止になりますが、それでも他の地区での状況を考えるとやれているかなとおもいます。  そこで本題にはいりますが、雨を中止と決めた朝市にとっての強敵は風です。風の予想が10メートルを超えるとなると事前に中止もありますが、もんだいは5〜8メートルのときなんです。

風を楽しみ、気象を味方に

 屋外で開催するムサシオープンデパート朝市はよく風に悩まされる。雨の場合はあっさりとあきらめて事前に中止するから判断をすれば終わりだ。じつは現場が困るのは風である。  突風で運動会のテントが吹き飛んでいるのがニュースで報じられることがある。看板が倒れたり飛んだりもするし、会場では火も使っているから火の粉にも配慮がいる。けが人や事故の原因になりかねないのは圧倒的に風のほう。毎週かなり気を使いながら開催している。  担当はおれと河村操さんである。ながらくおれはカヤックを中心と

ラジオ朝市220430

朝市の様子を生で伝えるべく220430からスタートしました。1回目のをぜひお聞きください

テントとテーブルはわたしたちが用意するのだ

 朝市は出店者にテントを貸しだしている。 厳密に言うと統一感をだすためにうちが用意したテントの下で商売をしてもらう形をとっている。テントは3m×6m。その中に3店舗が入るので、1店あたりのスペースは間口2m×奥行き3m となる。その中を自由に使って、時には少しくらいはみ出して営業していいよとしている。  テントを自分たちで用意しなくていいのは、出店者にとって実はとても助かるらしい。テントは折りたたむことができるもののそれでも荷物の中でも大きいもののひとつ。出店するときに持

朝市スタッフは刃物を携帯しています

  実用の刃物ですら携帯してはいけないなどという国民を子ども扱いする悪法が日本ではまかり通っている。このため、ヘタをすると街角での職務質問から有罪になる可能性がある国である。  朝市のスタッフは刃物や工具類を常用するために携行している。また現場は工事現場や林業現場などではない。ふつうの街中や公園だ。このため法律を拡大解釈した官憲の悪行にはくれぐれも気をつける必要がある。  「消費者」というレッテルを返上し、DIY精神をおおいに発揮してじぶんたちで社会や経済を作っていくこ