『覚えたつもりになっていることはなんだろう?』

『頭ではコードを覚えているが、指でコードを覚えていない』

(出典)音楽教室の先生

 コーチングの試験も無事に終わり、「資格とか、そういうのとは全く関係ない、何か新しいことをはじめよう」と思い、先月から音楽教室に通い、ウクレレをポロンポロンと鳴らしています。
 楽器の経験はほぼなく、楽譜も読めないのですが、なんだかウクレレの音は気に入ったので、弾いてみたくなりました。
 最初は動画サイトや古本を使って見様見真似で練習をしていたのですが、やはり基礎は専門家に教わったほうがいいだろうなぁと思い、思い切って入会をしてみました。

 マンツーマン指導なので、自分だけのための45分。わからないところや、上手くいかないところを聞きながら、ほんの少しずつではありますが、音が鳴らせるようになっていくのが楽しいです。

 昨日、「Dのコードが押さえられません!形は覚えてきたのですが、流れの中で押さえることができないので教えてください!」と、先生に尋ねたところ、答えの中に出てきたのが、冒頭のフレーズです。
 コードを覚えていく過程で、当然、まずは頭で覚えていく。そして、実際にそれを指で押さえて鳴らして、流れの中でそれをできるようになるまで指の感覚として覚えてはじめて、「コードを覚えた」ということになる。というようなニュアンスでした。

 改めて言われて気づいたのですが、例えばコーチングでも、キャリアカウンセリングでも、それなにりたくさんの本や知識に触れてきて、試験に合格したけれど、では、実際に生身の人間を相手として、その知識が使えるかと言うと、まずそう上手くはいきません。
 それらに限らず仕事でも、先輩や上司に教えてもらって、知識として覚えたことを実践の場で使えるようになるには、やはりそれらを実際にやってみるしか、ちゃんと覚える方法なないような気がします。

 音楽だと、「音が鳴る、鳴らない」という分かりやすい指標があるので、それに簡単に気づくことができますが、分かりやすい指標がないものは「どうして覚えたのにできないんだろう?」「どうして教えたのにできないんだ?」となりやすいのかな、と、そんなことを思いました。

 ちなみに、コードをしっかりと覚えるコツは、『地道な反復練習の積み重ね』だそうです。

 『覚えたつもりになっていることはなんだろう?』
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