自分の歴史の1ページになんと書きたいだろう

『銀河の歴史がまた1ページ』

出典)銀河英雄伝説OVA
製作 キティフィルム、徳間書店、徳間ジャパン
原作著者 田中 芳樹

 ちょっと気分転換というか、ぼーっとしたかったというか。
 そんな気分だったので、今週も映画館に行ってきました。

 行ける時間に上映している作品を眺めたところ、以前、ケーブルテレビかなにかで見たことがある『銀河英雄伝説』という文字がありました。
 原作刊行40周年を記念して、デジタルリマスター版で上映するとのこと。
 映画館の大画面といい音響で見たら面白いだろうなぁと思い、こちらの作品を見ることに決めました。

 予備知識はあまりなく、登場人物の名前も数人しか分からない状態でしたが、大画面で見る『スペースオペラ』は、迫力があり、満足度が高かったです。

 冒頭のセリフは、この映画とは直接関係はないのですが、銀河英雄伝説OVA版の次回予告のナレーションの最後に入る言葉です。

 作品は、主に二人の主人公を中心に物語が展開されていきますが、その他の多数の登場人物の利害や思惑、信念も絡み合ってきます。
 それらが『銀河の歴史の1ページ』を刻んでいくのですが、それとは別に、その個々人の歴史というものも、同時に刻まれていくのではないか。そんなふうに感じました。

 それを感じたのは、主要登場人物の誰かがきっかけではなく、戦闘シーンで一瞬で消えていった戦艦の戦闘員や乗組員を見たときです。
 主要人物は、たとえどんな形であれ、その散り際も描かれますが、『その他大勢』は、そんなことはありません。
 それは、『物語だから』ということではなく、実際の世界でも起こっていることだと思います。
 大国の指導者や政財界の主要人物は歴史の一部として、その言動が取り上げられます。
 しかし、市井の人々が『歴史のページ』に刻まれることは稀だと思います。

 物語に出てくる戦闘員や乗組員、そして私を含めた市井の人々は、『歴史のページ』に刻むべき大きななにかはないかもしれません。
 しかし、その人が生きた人生には、色々なことが刻まれているのではないでしょうか。
 それが、能動的であるか、受動的であるか。意義があるか、ないか。それらのことは関係なく、その人が人として生きてきた人生は、その人だけの大きな物語なんだと私は思います。
 そして、これから先の人生で、自分の歴史になにを刻んていきたいか。どんなできごとがあったら素敵なのか。
 そんなことを考えてみるのもいいかもしれません。
 自分の歴史のページになにを書き加えるか。意外とそれは自由なのかもしれません。

 『自分の歴史の1ページになんと書きたいだろう』
  自分の歴史には書けるようなことなどないのではないかと悩んでいる方。
  これからの自分の歴史になにを書いていいのかわからないという方。
  いつでもご相談ください。

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