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次の突破に向けて方向性を描く

  今日も続続、次年度以降の事業の助成金申請書作成。
 今月〆切だけれど集中して時間をかけて書けるのは実質今日と明日。6割型までいきたいところ。

 ふりかえれば法人のこれまでの道のりは2~3年で常に大きな変容を遂げてきた。それは、興味深いことに経営者の自身の変容とリンクしてきた。3年前、これまでの富田地区の実践から市域に広げる決断をしたとき、膨大な申請書書きを通して次の画ができた翌朝、それまでと見える景色が完全に変わっていた。(この過程を通してこれまでの自分が崩壊し新たに生まれ変わった感覚。)そして、その採否は次の人生の選択を決めるほどの意味を持つ中、おかげさまでむすびえさんの休眠預金の受託が決まり市域全域への支援の拡大とひな形の全国発信という新しい扉が開いた。それは後にNHKでの放映や阪大での修士課程「アクションリサーチ論文」にもつながり学術分野でも微力ながら発信することにつながった。

 当時は事務局少人数体制で市域事業を一つでもなかなか大変なものを結果として一気に3事業受託し多くの人たちの力をお借りしてインパクトが拡大していった。まさにその道のりは試行錯誤と突破の連続。多くの賛同を得たと同時に多くの批判や非難という矢もディレクターである自分に突き刺さってきた。その大きな成果と同時に市域にてインパクトが広がる一方で事務局の業務過多や富田事業の停滞という状況も生まれた。

 それを受け、富田、市域両輪での活性化という両利きの経営概念(知の深化、知の探究)を組織に取り入れ、かつ組織基盤強化として人員体制の増加と待遇改善、ファンドレイジング強化等を取り入れ次の段階へと移った。

 そして、再び今、次の画を描くタイミングに差し掛かっている。
この3年で届ける対象者も増え、事務局、ボランティア、ネットワークはじめ関わってくれる人も格段に増え、背負うものはあきらかに大きくなった。おそらく、以前の自分であれば次の局面を迎えるこの危機に対して相当揺れていただろうと思う。ただ、いまはその責任を引き受けつつも危機を次の兆しを得るための機会と受取っている。

 それは、これまで法人として幾度かの危機に直面する中で、その危機から逃げることなく深くコミットし引き受けたことで、危機を乗り越えるタイミングで組織の活性化とイノベーションが起こってきたこと、それにより必要とする人へ支援の拡大がつながってきた経験と、なにより今年の旅の中で“引き受けたもの”の大きさが支えてくれている。

 そして、いま①実践の次の方向性、②自身の次の段階への準備、③今後の生き方・関係性の在り方の大きく3本のことが同時並行で動いている。どれも人生の岐路かつエッジ(崖の端)に立っていて、次にどうジャンプしてそれを乗り越えていくのかを試されている感覚。その選択は多くの人に影響する。

 今朝、車で運転しながら一点集中タイプの自分はこれまでであれば相当な集中がいる次の画を描くことだけに集中しそれ以外は見えなくなっていただろうこと、ただ、いまであればそれぞれに対して集中してあれるように変わったように感じた。(旅の中で今回あきらかに段階と役割が変わったこととリンクしている。)

 この大きく3点を中心にしながらも全体が大きく段階を変えていこうとしている。

 今日明日はそのための法人の実践分野のイノベーションの根幹となる次の画の作成。
 この秋・冬を超えるころには全く違う景色が見えているだろうことを捉えながら。
 

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