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8/14 夏休み企画

前回のnoteで、夏休みも頑張るち言ったとに、さっそく先週投稿を忘れるという、、

ただ、先週もサボってたわけやなくて!
一応noteは2つ投稿してて、前編後編の力作やから是非よんでほしいです、、


言い訳はこのくらいにして。

今回のテーマは『ジュンク堂に関する考察』です。

かなり偉そうなタイトルですが、ようは大名に移転オープンした『ジュンク堂 福岡(以下 新ジュンク堂)』について語りたいだけの自己満noteです😶

今年の6月?まであったジュンク堂(以下 旧ジュンク堂)は、各階の本棚の配置をほぼ空で言えるくらい大好きでした。

ただ、新ジュンク堂もめちゃくちゃ楽しかったので、その楽しさを語っていきます。

それでは本題です!

新ジュンク堂 1階に関する考察①

しばらく新ジュンク堂の1階について語ります。

なにより新ジュンク堂の外観が、旧ジュンク堂と違いすぎて衝撃でした。なんか開放感があるというか、圧倒的な入りやすさというか。

そこで、なぜ新ジュンク堂は開放感があるのか考察しました。

結論、『空間・天井・明るさ』。この3つが関係するのでは?と考えました。


まずは『空間』です。

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雑すぎ・うろ覚えの図で申し訳ないです😢

この図の、入口から奥の本棚にかけての『何もない空間』が開放感を生む要因と考えました。『何もない空間』が、外から入口を見たときに奥行きを感じられ、開放的な印象を受けるのではないかと。

ここでヒントとなる論文を引用します。

(前略)独立住宅地の区画街路景観のイメージ評定因子として「まとまり性」「親近性」「開放性」の3つの軸が抽出された。30m程度の見通し距離の景観写真は、「親近性 」は高いが「まとまり性」「開放性」は低いと評定され、170m程度の見通し距離の景観写真は、逆に「まとまり性」「開放性」は高いが、「親近性」が低いと評定される傾向にあり、90m程度の中間的な見通し距離の景観写真は、いずれの軸でも高い評価がなされた。[1]

この論文は『街路景観』を扱っているので、必ずしも当てはまるわけではありません。

ただ、この距離による因子の高低は参考になるのではと思います。


たしかに言われてみれば、旧ジュンク堂は、開放性はありません。入口の扉は二重やし、入ってすぐにレジや本棚があったりと、ごちゃごちゃな印象でした。 この因子に当てはめると、「まとまり性」「開放性」は低いです。ただ、逆に開放感がないが故に、慣れると愛着が湧くというか。旧ジュンク堂はぼっち大学生の自分の居場所・味方やと思ってました。これはまさに「親近性」の高さを示してます。


新ジュンク堂に話しを戻すと、新ジュンク堂が持つ入口からの距離が「まとまり性」「開放性」を高めていると推測できます。これは、私が受けた開放的な印象にも繋がります。

新ジュンク堂 1階に関する考察②

次は『天井』です。

新ジュンク堂の1階は天井が高く、開放感のある印象を受けました。それに対し、旧ジュンク堂の1階は天井が低い為、圧迫感があったような記憶があります。

それでは、天井の高さと開放感に関係はあるのでしょうか。

(前略)デザイン因子は、EH-RG の規模 ( 面積・高さなど ) に正比例し、大規模な駅は質が良いことが明らかとなった。親近感因子と分かりやすさ因子は、デザイン因子と逆の傾向があり、親しみのある感じで分かりやすい空間のある駅は中小規模の駅である。また、分かりやすい EH-RG は天井の平均高と駅舎の平均高が高い空間である。[2]
『EH』= 駅前広場
『RG』= 駅前広場と繋がっているラッチ外コンコース
『デザイン因子』= 空間デザインに関する因子。「質が悪い感じ - 質が良い感じ」尺度。
『親近感因子』= 空間の親近感についての感じを表す因子。「よそよそしい感じ - 親しみのある感じ」尺度。
『分かりやすさ因子』= 空間の分かりやすさに関する因子。「分かりにくい感じ -分かりやすい感じ」尺度。

この論文によると、『面積』と『高さ』が空間デザインの質に影響を与えるそうです。また、この論文には『奥行きの深さ』も、空間デザインの質の向上に関連があることが示されています。

この論文に当てはめると、新ジュンク堂はオシャレだが、親しみづらいことが考えられます。

たしかにオシャレな印象は受けましたが、親しみづらいとまでは言えない気がします。そもそも開放的で入りやすい印象でしたし。

私はなんとなくですが『入りやすい=親しみやすい』と考えていました。しかし、今回の論文で考えるとこの等式は成り立たないのかなと。けど『入りやすい=オシャレ』でもない気もするし。となると、『入りやすい=開放感』なのでしょうか?。これは今後の課題とします。

新ジュンク堂 1階に関する考察③

最後に『明るさ』です。

なにより新ジュンク堂は明るいです。ぱっと見の印象が違います。なんか、もう爽やかな外観です😶

旧ジュンク堂は、なんか薄暗かったです。爽やかというよりは、お固めなイメージでした。質実剛健というか、わからんけど。

それでは、新ジュンク堂が持つ明るさは開放感に関係あるのでしょうか。

(前略)照度の増加につれて開放感も大になり,その傾きは両対数グラフ上でほぼ 一定である。同様に,窓の大きさ(室奥の目の位置に張る立体角)の増加によっても,部屋の大きさ(容積)の増加によっても,開放感は大になり,その傾きは両対数グラフ上でほぼ一定になる。(中略)照度,窓の大きさ,部屋の大きさの三つをとれば,開放感は十分に説明できることがわかる。[3]

新ジュンク堂におけるガラス張りの入口が持つ明るさは、開放感に繋がっていると考えられます。

店内の照明も明るかったですし、窓も充分大きい。1階の部屋もゆとりを持った広さでした。まさに開放感の条件をカバーしてます。言うことなしですね!

新ジュンク堂 1階に関する考察 まとめ

以上『空間・天井・明るさ』の観点から、新ジュンク堂が持つ開放感について考察しました。

結論としては『空間・明るさ』の観点から、開放感があることが説明できました。

また、『天井』の観点から考えると、新ジュンク堂はデザイン性は高いが、親近性は低くなることが考えられます。また、親近性が低いことは『空間』の観点からも推測できます。

今後の課題としては、新ジュンク堂が持つ開放感は、お店への入りやすさに繋がるのか。この点について因果関係があるのか調査したいです。

あとは、立地や外観の変更により客層が変わるのかも知りたいです。それこそ、デザイン性と親近性の観点から、客層の変化がみられたら非常に興味深いです。


というか今更ながら、アパレルブランドのビルを改装したから、デザイン性が高く、開放的な空間を持つ可能性が考えられます。ジュンク堂は特に意識せず、開放的になったのかもしれませんね、それはそれで興味深いけど😑

新ジュンク堂 2階に関する考察

2階は浅めな気付きなのですが、せっかくですので語ります😶笑


2階で気付いたことは、本棚の配置の変更です。
当たり前と言えば当たり前なのですが、移転に伴い、本棚の配置も大きく変わっていました。

その中でも印象深かった配置の変更があります。

それは『マーケティング 本棚』と『経済学 本棚』の配置の入れ替わりです。

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またまた雑な図ですが許して下さい😢

この図のように、新ジュンク堂では『経済学』が壁面にありました。これはけっこー驚きでした。


というのも、旧ジュンク堂では壁一面に『マーケティング』の本がずらーと並んでました。それが、なんと経済学にとって変わるとは、、

商学部生としては、この変更を少し寂しく思いました。
なんとなく壁面の方が本屋さんから推されてる感ありません?😶

この配置の変更には、どんな狙いがあるのか気になります。2階編は以上なのですが、考察でもなんでもないですね。ただの感想でした😑笑

新ジュンク堂 3階に関する考察

3階は考察っぽいことをします!

新ジュンク堂の3階は『理工・人文+漫画』という面白い品揃えです。そして、この新ジュンク堂の3階が持つ『動線』がさらに興味深いのです。

画像3


旧ジュンク堂と、新ジュンク堂の図はこんな感じです。

旧ジュンク堂は漫画に至るまでの動線はスムーズです。エスカレーターを上がればすぐに、お目当ての漫画に辿りつけます。

ただ、新ジュンク堂は違います。お目当ての漫画に至るまでに、必ず『理工・人文』を通る必要があります。しかも『人文』は、エスカレーターを上がると正面に存在してます。つまり、漫画を買いたくとも、必ず『人文』の本棚に目を向ける機会が存在するのです。

こうなると、どのようなことが期待できるるのか?

心理学に『単純接触効果(ザイアンスの法則)』があります。

初めのうちは興味がなかったり、苦手だったりしたものも、何度も見たり、聞いたりすると、次第によい感情が起こるようになってくる、という効果。(後略)[4]

希望的観測すぎる気もしますが、この単純接触効果により、漫画好きな人が読書好きにもなるのでは?。読書人口増えたら嬉しいなと、勝手ながらそんな期待をしています。

新ジュンク堂がこの効果を狙っているのか。たまたまキャパの問題でこの配置なのか。色々気になることだらけです😆

終わりに

新ジュンク堂の初訪問は1時間しか居れなかったので、見落としていること・誤解していることも多々あります。

そもそもエレベーターがあれば、3階の考察は無意味なものになりますし😢笑

まだまだ色んな調査が必要です。あと単純に新ジュンク堂を味わい尽くせてないので、もっと時間をかけて楽しみます!!

最後まで読んで下さりありがとうございました!

参考文献

[1]山元英敬・丸茂弘幸高橋昭子·斉藤憲治. (1991年). 見通し距離の相違が街路景観評価に及ぼす影響. - 第26回日本都市計画学会学術研究論文集 817-822

[2]ホーヴァンゴック. 栗生 明. 鈴木 弘樹 (2011年). 都市型駅の公共的空間における内外連続空間の心理評価と空間分析. - 日本建築学会技術報告集 第 17 巻 第 37 号,977-982.

[3]乾 正雄, 宮田 紀元, 渡辺 圭子 (1972年). 開放感に関する研究・1 (視環境における開放感の位置づけ ,予備実験 ) - 日本建築学会論文報告集 第192号.

[4]単純接触効果. フリー百科事典 Wikipedia 日本語版. 2020年8月14日 閲覧. https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%98%E7%B4%94%E6%8E%A5%E8%A7%A6%E5%8A%B9%E6%9E%9C

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