見出し画像

ボバとその仲間達

日本で大流行したタピオカミルクティー屋ですが、私が住む街でも引き続き人気があり、様々なお店が至る所にあります。Boba teaやBubble teaという愛称で親しまれています。

台湾発祥のこの飲み物は、基本的にはやはりアジアの飲み物という立ち位置にいるようです。アジアンスーパーで各国のアジア人が働くのと同様に、ボバティー屋の店員さんもアジア系の方が多いようにお見受けします。

メイメイからダウンタウンのボバを運んで欲しいと依頼があったのは、お昼のピークタイムも終わり、そろそろ仕事を終わらせようとしていた所でした。

ダウンタウンは車を停めるのが至難の業ですが、指定のボバティー屋から少しだけ離れたところになんとか停める事ができました。

例えばハンバーガー屋やタコス屋に入店した時に、店内で私だけが唯一のアジア人だと、やはりどこか少しだけ、居心地の悪さを感じるのです。これは勿論、誰も悪くないのですが(強いて言えば私の心持ちが悪いかもしれません)、感じるものは感じてしまいます。しかし、ボバティー屋だけはリラックスして入っていく事ができます。

案の定、大学生くらいの若いアジア系のおしゃれな男性2人組がボバを作っておりました。私はメイメイのボバを受け取り、車を停めてある場所まで走って戻りました。

メイメイは子供向けのアートスクールで働いていました。スクールの扉を開けた途端に、1人の女性が「それ私の?!」と近寄ってきます。

面食らった私は「メイメイ?」と急いで確認しましたが、彼女の勢いは衰えず、食い気味に「そうだよ!」と答えます。

彼女の圧に押され流されるまま、納品は無事に完了しました。

圧の強さも、居心地の良さも、似たルーツを持つその仲間達とボバの周りでいつも巻き起こっています。たぶん。

所要時間:31分
配達料:$6.08
チップ:$2.00

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?