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親であり、子どもである

んん、、、
階段に差し掛かると眉をしかめ、手すりを持って、そぉーと、そぉーと、一歩踏み出す。
踏み出した足が下の段につく瞬間にピンっ!とふくらはぎに痛みを感じ、上の段に残った足の前ももにピリリと違和感を覚える。
その一歩にため息をつき、深呼吸して、またもう一歩踏み出す。
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私、昨日、山に登りまして。
1日に2万歩歩いたら筋肉痛になりました。
それもこれまでの人生で一番か二番を争うくらいの激痛を伴う筋肉痛に。涙。比較すべくは15年前のフルマラソンの翌日の痛みかな。

そんな娘を見て両親は寄ってたかってアドバイス。

湿布を貼ったらいいよと手渡され。
後で貼ろうと置いていたら2、3度催促される。
マッサージしたらいいとか。
足をブラブラさせたらいいとか。
早く寝た方がいいよとか。

私たちうるさいよね!と自覚しながらも終わらないアドバイス合戦。笑。

世間ではすっかり中年のおばちゃんな私も両親の前ではまだまだ子どものようです。

おそらく子ども時代には、ほっといてくれ。と思っていた小言のようなアドバイスを、今は、何歳になっても心配して可愛がってもらっている♡と理解して感謝出来るくらいには成長しました。

そして伝えた一言。「わかった、わかった!心配してくれてありがとう!」
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我が子も気がつけば思春期に。今日の私のように、小言が愛情だと気づくまでにはもう少し時間がかかりそう。いいタイミングで子ども心を学ばせてもらった。

私の子ども時代は戻ってこないけど、子どもの気持ちを思い出す時間は手に入った。

我が子だって他人だから、わからないこといっぱいある。
だからと言って、わからないことを当たり前にはしたくない。
わからないからって、放っておきたくはない。
諦めなければいつかわかるきっかけは掴めるはず。
今日の私みたいに。

だから、私は知ることを諦めない。
伝えることも諦めない。