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㊶りんごを摘む

 お菓子に使うフルーツを松本市の村山さんによく送っていただいています。私が松本に旅行に行くのが好きだったので、あめ市のあとお仲間(⑦ばんじゅうをオーダーするに登場のQUIET SPACE TOOL & FURNITUREさん)と楽しそうにワインバーで打ち上げされているときお知り合いになりました。村山さんは松本の老舗、村山人形店のご主人です。数年後私はお菓子屋になり、村山さんは人形店の奥でアイス屋さんを始めていました。松本の農家さんから規格外のフルーツを収穫してきてアイスにするというアップサイクルのとりくみをされています。そのアイスはキビズベイクショップでも仕入れていて毎回違ったフルーツでとてもおいしく人気があります。村山さんが収穫に行った際、声をかけてくださるので松本の桃やりんごなどお菓子に使うことができています。5−10kg単位で松本のフルーツを東京で使えるというのは幸運なことだと思います。りんごをよく送っていただいてるうちに「農家さんにおじゃまして自分でも収穫してみたい」と思うようになりました。予定を合わせて松本に泊まりで出張に行き翌朝村山さんに梓川のりんご農園さんへ連れて行っていただきました。りんご農園さんは繁忙期すこし手前であったこともありとてもくわしくりんごの品種や特徴を教えて下さいました。いろいろな品種のりんごを畑で切ってくれてみんなで食べ比べをしました。どのりんごもおいしいですし、味も香りも違うのでおどろきました。グラニースミスが1本だけ植えてあってアップルパイに最高なのでたくさん収穫しました。お菓子のりんごというと紅玉を思い浮かべる方が多いと思うのですが私は色々使わせていただくなかで「ふじ」の小玉でつくるタルト・タタンがさいこうだなと思いました。そうやって実際じぶんの手や足でつかめた発見はほんとうに嬉しくて自信に繋がりました。りんご40キロくらい送ってもらいましたがひと冬で使い切りました。松本と違って東京の冬は暖かいので保管が心配でしたが冷蔵庫とできるだけ寒い場所にしまい無事使い切りました。繁忙期のりんご農園さんにキビズで作ったアップルパイとりんごのタルトをお送りしたらスタッフのみんなであっという間に食べてくださったとのことでした。

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