花を贈ること

9年前、カナダのバンクーバーに滞在していたことがあります。

日本を離れてみることで、改めて日本の良さを感じることも、勿論たくさんあったのですが、

絶対こちらの方が良い!と思った事のひとつが、バレンタインデーに男性が女性に花を贈ることでした。


語学学校のクラスメイトに聞いても、やはりバレンタインデーは男性が女性に花を贈るのがメジャーなようで、

ベネズエラ人の女友達に、日本では女性が男性にチョコレートを渡すのだ、と伝えた時の why⁈という怪訝な顔は、今でも忘れられません。。。

バレンタインデーの夕方、電車に乗ろうと駅のエスカレーターに乗っていたら、駅構内にある小さな花屋さんに、色んな世代の仕事帰りらしき男性達がわらわらと、花を選んでいるのが見えて、素敵な光景だな〜としばらく眺めていました。

バレンタイン以外でも、財布でも持っているかの様にカジュアルに、小さなブーケを持って歩いている男性を見かけると、その後に起こるであろう幸せな瞬間を想像して、ほっこりした気持ちになったりしました。


日本だと、女性へのプレゼントというとやはりある程度高価な物だったり、人気のあるブランドのアクセサリーだったりが、「外さない」イメージがあるかもしれませんが、

物が充実し切って、個人の好みもどんどんニッチになってきた今の時代に、本当に相手が望むモノをプレゼントするのは、至難の業になってくるんじゃないかと思うのです。

それに、正直なところ、多分ほとんどの女性は、本当に欲しい物は自分で買っちゃいます^_^


受け取りたいのは、きっとモノそのものではなくて、プレゼントしたときの「気持ち」なんだと思います。


それで、その気持ちが一番伝わるのは、私はやっぱり、お花じゃないかな〜と思うのです。

特別な言葉がなくても、花をもらうだけで、「あなたは私にとって大切な存在です。」というメッセージが伝わります。

自分で買う花もいいですが、誰かから贈られた花はまた、格別だと思うのです。


花をもらって嬉しくない女性って、いるんでしょうか。


きっと花を贈ることのハードルを上げているのは、花屋さんに一人で入る勇気と、花を持ち歩かないといけない気恥ずかしさ、ですよね。

たぶんそれは、「花束」をイメージするからで、日常のなにげない時に贈るなら、1000円程度の小さなブーケで充分だと思います。

むしろ、あまり大きいと飾るのにもちょっと困ったりしますが、ブーケなら、もし花瓶がなくてもコップにさすだけでとても綺麗に飾れます。

それに、小なブーケなら、花屋さんで紙袋に入れてもらって持ち歩くこともできます。


男性が一人で花屋さんに来ること、私が店員さんなら素敵だな〜と思いますし、きっとおせっかいなくらい、色々協力したくなります笑

ブーケを作ってもらう時には、贈る女性のイメージで作ってもらうと、よりその女性にぴったりなブーケになると思います。

優しい感じ、とか、元気な感じ、とか。

女性の好みの色の系統や、特に好きな花をメインに作ってもらうのもいいですね。

そんな抽象的な伝え方って思われるかもしれませんが、感性が売りのお花屋さんの腕が鳴ると思いますよ。


お花をもらうと、女性は自然と笑顔になります。

部屋に飾った後も、お花を見ると、もらった瞬間のこと、贈ってくれた人のことを思い浮かべて幸せな時間を過ごせます。

私は自然が大好きで、誰も気づかない所でそっと咲いている小さな花も可愛いなと思いますが、花農家さんが大切に、愛情込めて育てた切花も、やっぱり綺麗だな〜と思います。

素朴な田舎娘と箱入り娘のお嬢様、どちらも魅力的ですよね。


そしてぜひ、ブーケを作るときには、宮崎が実は生産一位のスイートピーを入れてもらうのもおすすめです(^^)

あわ〜い色合いと、涼しげで柔らかなフリルのような花びら、そして上品な香り。色のバリエーションも今はたくさんあるみたいです。


気持ちのこもったブーケで、大切な人と素敵な時間をお過ごしください^ ^




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