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「QuizKnockと学ぼう」のすゝめ

今ではすっかり有名になった東大発知識集団QuizKnock。
CEO伊沢拓司を始めとした様々なメンバーをメディアで見かけることは日常になってきました。ウェブメディアとして始まったQuizKnockにはYouTubeチャンネルがあり、登録者は200万人を超えています。

そんな多くのファンを抱えるQuizKnockにはメインチャンネル以外のチャンネルがあることをご存じでしょうか。

1つ目は、「QuizKnock会議中【サブチャンネル】」です。ここでは、メンバーが和やかに話している様子や、告知動画などが上がります。

2つ目は、「GameKnack【QuizKnockゲームチャンネル】」です。メンバーがゲームをする様子が上がります。私は自作PC組み立て動画が好きです。

そして3つ目は、「QuizKnockと学ぼう」です。こちらのチャンネルでは「学び」に焦点を当て、学問や学びそのものの面白さを楽しく深く知ることができます。

「QuizKnockと学ぼう」チャンネルは私のイチオシです!このチャンネルの魅力をこの記事にまとめていきます。

「QuizKnockと学ぼう」コンセプト

このチャンネルの概要欄にはこのように書かれています。

「視聴者のみなさんと一緒に学び・成長する」をコンセプトにしたQuizKnockの新チャンネルです。学ぶことが楽しくなるような番組をお届けしていきます。

QuizKnockと学ぼう-YouTube

つまりこのチャンネルは、何かを教えてくれるような授業動画を提供するのではなく、学びそのものの面白さを教えてくれる動画を提供してくれる神コンテンツだということです。更に、超人級の賢さを持ったQuizKnockメンバーの学び続けていこうとする姿勢も見ることができます。

もちろん、メインチャンネルも学びになることは多いのですが、どちらかというとエンタメの面が強いように思います。まるでクイズ番組を見ている感覚です。概要欄にもこのように書いてあります。

『サマーウォーズ』の暗号を解こうとしたり 画像を見ないで画像クイズにチャレンジしたりと エンタメと知を融合させた動画コンテンツを展開中!

QuizKnock-YouTube

そうです、エンタメと知を融合させているのです。だからこそ、「QuizKnockと学ぼう」があることで、もっと”知”や”学び”に入り込めるのだと思います。

「QuizKnockと学ぼう」の良い所

良い所なんてありすぎて、書ききれませんが、3つに絞りました。

自主的に勉強する気になれる
1つ目は学びに自主性が持てる所です。「勉強しなさい!」と叱られて「よっしゃ!勉強するで~!」という気分になる人はいるでしょうか。少なくとも私はそんな前向きになれません。
ところが、学ぼうチャンネルは違います。QuizKnockのメンバーは視聴者に勉強を強いてきません。また、勉強した方がいいよ~という塾講師みたいなことも言いません。あくまでも、「この学問って面白いんだぜ!」「学ぶって楽しいんだぜ!」ということをおしゃべりするスタンスでいます。視聴者はメンバーのトークに魅せられ、学びや勉強への価値を見出すことができます。私が高校生の時にこのチャンネルをよく見ていれば、もう少し楽しみながら勉強できたかなと思ってやまないです。

知らない分野に手を出しやすくなる
知らないことに対して、何となく敷居が高くて手が出せなかったり、自分とは無縁のものだと鼻から目を向けなかったり、はたまた嫌悪感を抱いたりすることはないでしょうか。私の場合、その魅力について専門家が語ってくれようが、知識や経験なしでは聞く気になりません。
ところが、学ぼうチャンネルは違います。QuizKnockメンバーには、日本史に長けた人、美術に長けた人、数学に長けた人など、分野に詳しいスーパー物知り博士たちがいます。彼らは、お茶の間を置いてけぼりにするような話はしません。動画内の彼らは、学問の初心者にもなっていないような人たちを入口で勧誘する案内人です。どんな学問においても、それはそれは分かりやすく、楽しくお話ししてくれます。それによって、視聴者は「これってちょっと面白いかも」と興味を持つことができるのです。
私が実際に動画から興味を持ったのは、美術についてです。特に、美術に対する心持ちが変わったと思います。なんとなく、美術って敷居が高くて何が面白いんだろうという感じでした。しかし、「美術は『にわか』大歓迎?」の動画を見て、「私みたいな美術の”び”の字も知らないような奴が美術館に行っていいの!?」と衝撃を受けました。それから、国立西洋美術館や東京都立現代美術館にまで足を運ぶ原動力となったのですから、学ぼうチャンネルの威力は凄まじいです。

勉強の繋がりを見つけられる
学んだことと学んだことが繋がった瞬間を味わったことは無いでしょうか。例えば、かけ算はわり算の考え方の基本になっているとか、二次方程式を解くのに因数分解が必要だ、とか。この繋がりに気付いた瞬間、私は「わ~!勉強していて良かった~!」という気分になっていました。
ただ、大学生となった今はあまりその瞬間に立ち会うことがありません。どちらかというと、塾講師として子どもたちに繋がりに気付く瞬間を提供する立場となっています。
ところが、学ぼうチャンネルは違います。動画を見ることで大学生の私でも、中学生の時に学習したアレが高校生の時に学習したアレと繋がっていたんだ!と後から気付くことができるのです。特に私がハッとしたのは、中3理科で行う記録タイマーの実験と高校数学で学習する積分に繋がりがあったことです。中3の頃、0.1秒ごとにテープを切って、長さを測るなどしていましたが、積分はこれと同じことをしていたということに気付くことができました。この分野は、物理基礎の等速直線運動とも直接繋がっていますね。

おわりに

今回紹介した動画は全て「好きになっちゃう放課後」シリーズでしたが、「QuizKnockで学ぼう」には他にも勉強Liveや企業とのタイアップなど、楽しく学びになる動画が沢山アップされています。

教職を目指す人間として、いつか私は子どもから「なんで勉強しなきゃいけないの?」「この勉強、いつ役立つの?」と聞かれることを予想しています。勉強の意味や価値を、教育者自身が分かっている必要があるってことです。この動画から学び得たことを、少しでも”自分のものさし”に還元できるよう、好奇心を探求心に繋げていきたいです。

(結構体調は回復してきましたが、その余熱で書いた記事なので、支離滅裂な文章があったらすんませ~ん)


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