【月末エッセイ2021年2月】自問自答



この月末エッセイを書くために、ハンバーガーチェーン店にきた。この前とは違う近所の店である。閑散としていて、耳障りなBGMもかかっていない。

とはいえ、いつものこの店は店内中に新人アーティストの新曲と茶番じみた宣伝が繰り返し流されていて、それが毎回少し鼻につく。まぁ、僕のような無名のゴミ人間がどう思ったところで誰も困らないので、このような限定的な人間しか読まないエッセイにくだを巻いているくらいがちょうどいいのかもしれない。そうやって世界のバランスは保たれている。いや、そうなると僕が世界のバランスの一部を担っていることになるから、全然違うだろう。僕は世界のどの部品でもなければ、重要なキャラクターでもない。それを自覚して、それでも意思を持つ人間として生きていかなければならない。不毛である。

いつのまにか僕は、気づくと自分を批判している。「こんなことをやったところで、恥ずかしい人間だと思われるだけだ」とか、「なにをやったところで、お前には誰も金を払わない」とか、そのような感じのことが、一日のほぼ全ての行動に伴う。

だから、



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