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0歳娘、食い気味でワクチン接種させる母

わが家に2番目に産まれた娘に先天性心疾患、いわゆる基礎疾患というものがあるとわかってから日々を娘と一緒に過ごしていて、
やはり「フツーの子」(といっても比較対象息子のみ)に比べると手がかかるなぁという印象で。

薬は朝晩5種類を飲む、ミルクも一気に多量飲むと心臓の負担だからと頻回に分けて飲む、風邪にかかったら治りが遅いし風邪もなんだかひきやすい、
コテーンと寝ていたら「今のうちに」と色々やるべき家事などをやるけれど、そのうち寝すぎてると「死んでない?!」と脳裏をよぎって呼吸確認。
新生児のときはあるあるだけど、1歳近くになった今でも、そしてたぶんこれからも「死んでない?!」が脳裏を離れることはない気がする。

そして、厄介なご時世。新型コロナウイルスという未知の病気が流行っている。
予防する手立てはワクチンが一番有効らしいけど、0~4歳はワクチンが打てない、いやこれ何事よ。

そんな状態でやきもきしながら、なんとか家庭で出来得る対策を頑張るしかなかった。
蜜を避ける、家族以外と会うのを避ける、体調悪かったら無理しない、手洗いこまめにする、そんなこと。
外食は0歳がいたらそもそもハードルが高いし、夫も仕事の付き合いで飲みに行くとかいう習慣があまり無い人なので助かった。
そんなこんなでなんとか今まで家族全員コロナ陽性となることはなかった。

朗報が入ったのは、10月。
乳幼児もコロナワクチン打てますよ、と厚生労働省から発表された。

やっと、やっとだ~~!

わが兄妹の接種券が手元に届き、添付の「接種できる医療機関一覧」を見てみる。

打てるとこ、全然ないやん。

まず一番近くのかかりつけ小児科は対応外。
他も家からは少し離れた所ばかり。

案内がホームページに出ている、と記載のある医院も、いざホームページへアクセスしてみたら何も載っていない。

試しに一覧表のなかで家から一番近くの病院に電話で問い合わせると、
「スケジュールなどまだ詳細を決めかねているところです、申し訳ありません」
との回答だった。
おい、一覧表と話が違うじゃねえか!

その他受けられそうな所を何件か問い合わせるも、指定の日時がピンポイントすぎて行けなかったり、まずはかかりつけの患者からと言って断られたりした。

いやでも第8波到来とか騒がれはじめてるやん。
基礎疾患のない息子はまだしも、もし娘がかかって、重症化したら…

この気持ちの方が強かったので、一番気軽に予約できる、市の管理するWebの予約システムで予約できる小児科へ行くことにした。
家からバスで30分、電動自転車でも30分。
遠いような近いような。
いやでもこれで命が守られるならそれでよし!そんな気持ちだった。

接種当日、夫も仕事が終わってから息子娘の通院を手伝ってくれた。
行って受付に問診票を見せ、
「あれ、お兄ちゃん違うワクチン打ってるのか。すみません、インフルエンザワクチン以外は2週間空けてもらわないとダメなんです」
まじか知らんかった。
「また兄妹揃って改めて来られますか?」
ともうキャンセルするやろう、っていう空気のなか

「いえ、娘だけでも打たせてください!」

と食いかかる私に受付の人もちょっとビックリされるも
「わかりました、ではお待ちください」

いざ注射のとき。
先生はしっかり問診してくれ、胸の音も丁寧に聞いてもらい。
「そっか、持病あるならこの子だけでも打ってたほうがいいかもね。お母さんの判断、間違ってないと思う。」
そう言ってもらえて、なんかもう全身の力がストーーン、と抜けた。

というのも、子どものワクチン接種の過程をこれまで全部ひとりで考えてきた。

近所のママ友さんにちらっと話題に出すと
「うちは受けないつもりでいます」
との返答だった。
確かにそのお友だちは何か予防接種すると毎回翌日熱が出る、とのことだったので無理もないかもなぁ
という印象ではあったけど、でも、同じ意見ではない心細さがあった。

夫に相談というかもう打ちます宣言したときも、
「まぁそこまで言うなら打たせていいと思うけど。でも普通そんなすぐに決められんで、副反応もこわいし。」
とあまり良い反応ではなかった。

だから私も正直不安だった。

それが小児科医の先生の言葉ひとつでめちゃくちゃ救われた。
娘が医療にお世話になりすぎて小児科医には頭が上がらないんだけど、この件でますます頭が垂れることになった。

現在娘は2回、息子は1回のワクチン接種が終わり、注射そのものは嫌がるけれど副作用として特に目立った症状はない。
息子は接種翌日、保育園にも元気に登園した。

なんだか乳幼児のコロナワクチンを受けられる期間はものすごく限られてるようなので、
必要な人が必要なときに打つこと
ができますように。


乳幼児コロナワクチン接種において参考にしたもの

厚労省ホームページ

mhlw.go.jp/stf/seisakunit…

日本小児科学会の見解

Twitter 相川 晴 先生

Twitter 西真岡こどもクリニック

その他Twitterで医療情報提供している小児科医様に大変お世話になっています。
有益な情報に感謝です。
怪しい情報もいっぱいあるのかもだけど、
首浮き輪メーカーの宣伝の件で本気で怒ってたお医者さんたちは基本信頼していいと思ってます。

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