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あるこーる入院日記 その25

2023年2月6日(月)

6時57分 おはようライン。
「今夜7時有吉ゼミ録画お願いします
 あと黒いバックを持ってきて欲しい。荷物入れたい」
夫の中で退院の予定が着々と進んでいるっぽい。

私がラインを見たのは昼近く。
最近、バイト明けの日全然起きれないことが多い。
人として終わっている。やっぱ一人暮らしは良くない。

昼頃日差しが暑いので、ハウスを開放。
裏表の扉を順に開いていたら、突然声をかけられて
うらの扉のドアを勝手に開けられた。
柿の木の剪定していた知り合いのおじさんがハウスの中に顔を突っ込んでくる。
「何作ってんのかと思って中を見たけど、何も作ってないのか?
 もったいないこと。
 車がないから旦那さんはどっかに仕事に行ってるの?」
そういったことをいろいろ聞かれる。
何か町内会のご近所の方から聞かれるのと違って
ずけずけした感じが透けて見えてイライラしてしまう。
寝起きすっぴんを見られたくないのに、ハウスのドアを勝手に開けられたのも嫌だった。
久しぶりに田舎の人って嫌だなぁと思った瞬間。

むっときたので入院してることを説明せずに、
市内に行ってますとだけ返事。
感じ悪かっただろうけどいいや別に!
ついつい夫にラインでそのことを愚痴報告したら
柿は1年中作業があって大変だよなぁとゆるい返事。
本人が気にしてないことを私が気にしてどうすんだってね。

16時から担当の先生と家族面談。
案の定40分ぐらい待たされるけど、予測して本を持っていたので平気。
先生は相変わらずノートパソコンパチパチしながら面談。
そのノートパソコンの中に夫がしゃべったことも書いてあって、先生は見直しながら返事してるってことがわかった。
たまにパソコンから顔を上げるときに先生と目が合う。

先生との会話はたいてい内容を忘れてしまう。こっちは話しながらパソコンぱちぱちできないしなあ。
最初は雑談から。
夫は、真面目にプログラムを受けている事
作業療法もまめに参加している
まぁ、この間話した通り、退院したいと言う意思が固い
任意入院なので本人が退院したいと言ったら止めることはできない。

・夫が退院後も節酒を希望している事について
私「節酒できるって思ってるんですね、無理だと思いますよね」
先生「でも本人がそう思ってるから、その意思に沿ってセリンクロのつかったり、目標のお酒の本数を一緒に考えたり、退院の時までに検討しましょう」
目標の本数を夫と考えるのは先生がやるんじゃなくて、私がやらなきゃいけないのかなあ。なんだか嫌だ。

・退院後について
先生「退院してもまた入院することはできます。いちおう3か月はダメなんですが」
私「どのぐらいひどくなったら入院するか、退院するときに先生と夫で決めておくのはどうでしょう。
 例えば、1日180グラムを超えが7日間続いたらとか」
先生「そうすると170グラムだったら入院しなくていいのかと、数字の遊びになってしまうこともあるから」
でも何かルールを決めておきたいと言う私の気持ちも尊重してくれないかなあ。
いくら決めても結局守ってくれなかったら何の意味もないし、守ってくれるはずも無いとは分かってるんだけど。
ただ、自分の意思で節酒の目標を決めることは大事だと思う。
退院の時に一緒に先生の前で決めたい。書いたりしたい。

・その他事務連絡
退院日は、日曜祝日は清算ができないのでそこを除くと
2月10日(金)か13日(月)の方向で私と夫で話し合って決めてください。
私からは、退院後の通院頻度は週1回に増えるのかと質問した。
先生からは、人によって週1回の場合もあるが、別に必ずではない。
今のままの2週にいっぺんの通院と毎週水曜の院内断酒例会への参加で良いのではないか。

・先生の分析
夫がお酒を飲むのは、人に自分の気持ちをしゃべれないストレスが原因と言っている。妻の私に対して言いたいことが言えないと言う点を改善していきたい。
なぜお酒を飲むのかそこが理解できないと断酒はできない。
自分の気持ちを人に伝える練習をしていくべき。
なかなか難しいでしょうがね。
断酒会やAAで自分のことを話せるようになれればよいんですが。

先生との面談は結構長くじっくり話すことができて満足した。

帰宅してから夫と電話。
「退院日は2月10日か13日、夫の希望する日付はどっち?」
そう言ったら、「俺は2月8日希望してたんだけど」とかなり不満げ。
全く作成してなかった計画書、あれを2月8日に退院してから10日の提出期限までに書くつもりだったと言われる。
絶対やるわけないだろ。と心の中で突っ込む。
それでも何回も「2月8日じゃないんだ」と言われるので
そんなに早く退院したい理由は何だろう?と聞くと
ここにいても意味がないから、退院できるとなったら1日でも早く退院して
自分のやりたいことをやりたいと言った話。
双極性障害の方や、他の病気の方などが入院していて、落ち着かないようだ。
そういう風に言われるとそうかもねと言う気がして
電話を切った後にラインで伝えた。
「私の都合ばかり押し付けてごめん
 夫が2月8日に退院したいなら都合を合わせるから
 先生にそう伝えてくれて良いよ」
送ったけど、未読のまんま。

おやすみなさい。

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