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021 妻の両親の終活③~元気だと思っていても老人は一気に衰える。

《前回の話》

2年前、私と妻は義父母の任意後見人となる手続きを終えてホッとしていたのですが、両親ともにカクシャクとしており、実際に考えなくてはならないのはまだ先のことのように思っていました。

急速に義父母の症状が悪化
ところが、そこから半年も経たないうちに義父は階段から落ちる事故に遭い、また同時期に他の疾患も判明。急激に調子が悪くなってきました。実際、80歳を超えているので普通に考えれば絶好調ではないのが当然かもしれないのですが、それでも少し前までは頭が冴えわたっていた方なのに、こんな急に衰えてしまうのか?と思えるほどの状況で。

併せて困ったのは義母の老化でした。以前よりのんびりと優しい方だったのですが、義父が衰えるのと比例するかのように物忘れが目立つようになってきたのです。とはいえ、これは義父の不調の影響が大きかったのではないかと。義父は几帳面で家庭の煩雑な重要案件を全て管理して指揮していたので、義母はこれまで安心して主婦業に注力できたのでしょう。実際、彼女は私たち夫婦の子供たちや今は亡き犬の面倒を見ることを楽しんでおり、本当に助けられたのです。これについては感謝してもし足りません。

しかし義父の能力が衰えると義母への比重が掛かり、結果これまで行ってこなかった重要案件のジャッジを求められることに。80歳を超えてからそんなことを求められても困るでしょう。義父の世話も増えて、義母の調子も急速に衰えてきたのです。

妻のストレスは自分のストレスになる
そうなると次に比重が掛かるのは、同じ建物(完全分離型二世帯住宅)に住んでいる私の妻。仕事をしながら、家事をこなしながら、子供たちや面倒な夫の世話をしながらになるので、妻のストレスがどんどん溜まっていくのが分かりました。私もそうなのですが、実の両親ともなると、これまでの集積か些細なことでもイラつくもの。私もできるかぎり一緒に対峙することは心掛けていますが十分には至らないようで。つまり妻のストレスは自分のストレスにもなるということ。みるみるうちに家庭の空気が重く澱んでいくのが分かりました。

そんな中で我が家は、今年の5月に縁があって3年ぶりに犬を迎えることを決定。実はこの犬、認知症の独居老人に飼われていたのですが遂に飼うことが不能になったので保護犬として引き取ったのです。この犬の存在が、少し家庭を明るくすることになりました。犬の話は別の話として展開しますね。

つづく。

《今日のポイント》
・老いた親は元気と思っていても一気に老化する!
・とにかく親が元気なうちに終活の段取りをすべし!
・相談は相続の専門家である士業がオススメ!

終活問題に関するご相談は、経験豊富なあらゆる専門職の揃っている一般社団法人プリエンド協会までどうぞ。

岡橋秀樹
一般社団法人プリエンド協会 代表理事
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