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182 実家の両親の終活⑦~時間は残されていないので悪あがきはやめてすぐに動くべし。

終活チームの仲間が共有してくれた記事に対して「専門家としての見解を添えた記事をnoteに書いてみてくれませんか?」とのお題をいただきました。果たして自分が専門家であるかは甚だ疑わしくもあるのですが、お客様が出したお題をもとに即興で噺(はなし)を作り披露する落語家のような、プロとしての瞬発力を試すつもりでやってみましょう。

《お題はこちら》

本題に入る前に、最近すっかり近況を報告していなかった、私の三重県伊勢市の実家と両親の現状についての話を。

《前回の話》

今やほぼ寝たきりでケアマネージャーの世話になっている父ですが頭はしっかりしており、むしろ体は比較的健康である母の認知症の悪化に悩まされていました。母に世話をしてもらうのが当然のように長年自分勝手な生活をしていた父が、徐々に母が壊れていくにつれ自分の生活がままならなくなり、それどころか母の心配をしなくてはならなくなったからです。母との喧嘩も増えてどうしようもなくなり、遂には母だけを施設に入所させろと言い出す始末で。

老いらくの「目ン無い千鳥」
さすがに私も弟も、そして叔父までもが父に呆れ果ててしまい、一時は近所にひとりで暮らす弟と母を同居させて面倒を見ることに決まりました。弟もそのために骨を折ったのですが、病院関係など諸々の事情があり断念。その後はさらに弟が尽力、母は「デイサービスのロング」を行う施設預かりとなったのです。母は文句を言いつつも受け入れざるを得なかったのですが、ここまで母と対立してほとんど接触することがなくなってた父がようやく責任を感じたようで。最初は強がっていた父でしたが、結局は一人で居るのが不自由で辛く寂しくもなったのでしょう。長年揉めていた母と元鞘に収まって再び一緒に暮らすことになりました。

何だか近松門左衛門の人形浄瑠璃に出てくる「目ン無い千鳥」みたいな話ですが、老いらくの諍いに巻き込まれた私と弟がどっと疲れ果てたことだけは申し添えておきます。

お題の教訓は「無駄な悪あがきはやめる」
話が大きくそれました。父と母はおそらくこのまま伊勢の実家で終末を迎えるでしょう。どちらかが先に亡くなりますが、母が残れば弟の家に行き、父が残れば病院か施設への移動となるはず。そうなったとして、あるいは2人とも亡くなったとして、そろそろ築50年にもなる実家は売れません。伊勢市駅や宇治山田駅からも徒歩10分圏内で伊勢神宮・外宮にも徒歩で行ける好立地なのですが、現時点でも既に近所は空き家だらけの地域ですから。ここは「いつか何とかなるかも」などと甘く考えず、無駄な悪あがきをすることは絶対にやめる。この断言こそが、今回の記事はもちろん、ここ数年で終活ビジネスに従事してきた私が学んだことです。

今や私にとって思い入れがまったくない実家ですので、気持ちはもう固まりました。近々弟と話し合っていざという時の準備に入るつもりです。余計な感情に流されて無駄な時間を費やしてしまうと労力もお金も掛かりますし、私も弟も50歳代半ばに差し掛かっていますので、自分たちとて終活の準備を配慮すべき世代ではないかと。これまでに十分トラブルのあった家族関係ですので、両親が居なくなって相続になった時、弟と揉めたくありません。

冒頭で「果たして自分が専門家であるかは甚だ疑わしくもある」と自虐的に書きましたが、この仕事をして生活している以上、自分も間違いなく専門家の一人。私は士業としての知識は持ち合わせていませんが、その他の終活ビジネスマンを含めての環境はよく理解しているつもりです。そこで広告マンあがりの自分がすべきことは何でしょうか?それは今後ますます増加していくであろう今回のお題の記事や私の実家のような実家の終活など現実問題に対する問題提起と解決策を、一般の方々の目線で十分に理解できるよう分かりやすく伝え続けていくことではないかと。

改めてこのような終活チームに関わらせていただいていることに改めて感謝。地元を含む様々な専門家の皆様へ相談を持ち掛けるつもりです。

《プリエンドの実家じまい》

《今回のお題への仲間の記事》

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◆参加〆切/2月20日(月)19時(人数制限あり)
◆会費/1,100円(オンライン+現地決済)
◆場所/ローズ倶楽部 名古屋市中区栄2
◆参加〆切/2月24日(火)19時(人数制限あり)

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岡橋秀樹
一般社団法人プリエンド協会 代表理事
㈱プリエンド・マーケティング 代表取締役
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