「大事な話があるんだ。」
幼保園から元気よく帰ってきた次男が私に声をかけてきました。
家事をしながら、「え?なに?」と動き回るママに
「ねぇ!聞いてよ!」と次男は強く言います。
座っている次男のところに言って、もう一度「何?」と聞き返すと次男は、今日幼保園であった話をし始めました。
立っている私の周りを、ゆっくりと歩き回りながらカーテンの外を見たりキッチンの方のテーブルに目線を向けたりして。
「あのね。」
「今日リレーの走ってる時に転んだんだよ。」
次男は年長さんです。
今年はどうなるかと思った運動会ですが、年齢ごとに開催してもらえることは聞いていました。
「うん。」
と私は、あっちこっちしている次男の様子を目で追うように聞いていると、また続きを話してくれました。
「途中で転んだの。」
次男の声は少し震えているように聞こえました。
そして、「でもね、また立って、次の子にバトンを渡してから泣いたんだよ。」と。
もう声だけじゃなくて、目に少し涙を浮かべているようでした。
私の方は敢えて見ないようにしているとすぐに分かりました。
「そうなんや。」と、私は次男を抱っこすると私の首に腕を回してギュッとしてくれました。
そして、私が「転んだとき、泣きたかったの我慢したんや。」と話すのを頷くこともなく聞いていました。
すると、そばに来た長男と目があったようで「うふふ。」と笑い、力が入っていた腕を私の腕からほどいて遊びに行った次男です。
『大事な話』
毎年思うこと。それは、この行事が結果ではなくて過程が大事だということ。
分かっていても結果だけを評価しがちな大人目線。
子どもの思いはいろいろですね☺︎
何を思い、何を感じて、何を望んでいるのか。
ひたすら子育ての中で私もいろいろな思いを、子どもと感じていきたいと思います。
おやすみなさい。
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