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推しの兵役をきっかけにシンギグリンを買った話。

シンギングリンを買った日付は去年の12月13日。
推しが兵役に行った日です。
ちょうど今日で5か月になるけど、推しが兵役に行くという事実に、いまだに頭の中は「?????」です。
アイドルが兵役で仕事を中断する??
それが当たり前の世界ってなんだ??
なんでこの社会は戦争ありきなの??
平和は戦争とセットで語られるものなん??
戦争なんて、兵器を作っている人間がいなくなれば終わる話じゃないのか??

そんな単純な話じゃないだよと肩をたたかれそうだけど、私はずっと思っている。
兵器なんて草木みたいに生えてくる自然のものじゃない。人間が意思を持って作り上げた不自然な存在だと。
それを作り出そうとする人間がいるから存在するのだと。

ずっと疑問だったことが、兵役もあいまってますます加速した。
ロシアとウクライナとどちらが悪いの?とわが子に質問された時も「兵器を作る人間が一番悪い」と答えたわたしからしたら、兵役というものの不可思議さとそれを内包して存在する社会に対する違和感がものすごかった。

でも推しは兵役に行かなければならない。
わたしにその間何ができるだろう?
この社会から兵役をなくしたい。
兵役をなくすために何ができるだろう?

そうだシンギグリンを買おう!

買うための良い言い訳が見つかった、と思う一方で私はとても真剣だ。

3.11で、なんで原発なんて恐ろしいものが日本にあるんだろう?と思い始めたのをきっかけに、色々調べてみたら、この社会の歪さに気づいてすごく絶望して。
何も知らずに子供を産んだことにもの凄く後悔して。
でも、すっかり忘れていただけで、元をたどればずっと、子どもの頃からこの社会はこのままでいいのだろうか?という漠然とした不安があったことを思い出して。
やっぱこのままじゃダメなんじゃん!と気づいた。

じゃあ何ができるだろう?
と問いかけ続けた結果、「人や、社会を変える力は私にはない。せめて自分を変えよう。自分の内側にある葛藤が最も初めの争いの火種なんだ。それと向かい合おう」
と、思ってから、自分を見つめることをはじめて、無知だった自分を恥じる代わりに、なぜ自分は無知なままでいたのか、この世の真理って何なのか?
変わりたいと強く願って今、自分を癒すこと、自分を愛することに生きている。
それで分かったことは、外側はゼロで、やはり人や世界は変えられないということ。
自分の内側が社会を創っているということ。
内側にある争いをなくすのではなく、内側にある争いを感じること。

確かにあなたはわたし、I AM YOU.は真理ではあるんだけれど、この三次元では、あくまであなたとわたし、I and YOU.であること。
わたしたちは、幸せも、後悔も、喜びも怒りも悲しみもこの身体で感じるために生まれてきているけれど、決してそれは一人ではできない、誰かといて始めて、自分がわかるんだということ。
すべての人は生き方を選択する自由を持っているから、自分は自分のお世話をしてあげること。

そんなことを感じている。
だから、兵役に行くと選択した推しと、兵役をなくしたい私がいるし。
その時に一番買いたかったものを買うことが最大の自己愛だったから。
この社会に対する疑問はずっと続くから、すごく自分を愛する行動をとる。

幸福を感じるために私たちは生まれてきたけれど、それは痛みがないとか、常に笑っているとかいうことでもなくて、自分自身を感じていられることだと思う。

シンギングリンを鳴らしていると、音って言語の壁を越えるなぁと感じる。
言語では表しきれない自分の感情に寄り添ってくれるような気がする。
推しのために買いましたって書くとギャグみたいにみえるけど、私はいつも真剣だ。

ちなみに…ウクライナとロシアの戦争について、どちらが悪いか?という社会の授業があった長女(中一)ですが「長女ちゃんはどう思うん?」と聞くと「ロシアかなぁ」といい、「クラスはどんなかじだった?」と尋ねるとみんなロシアだったというので「そんな結論が一方に偏るような情報で進める授業は間違っている。どちらも同じ数ぐらいで収まるのが公平な情報提供だからね。そんでわたしは現地に行って実際目で確かめないとどちらが悪いともいえないし、何が悪いかってぇと武器を作る人間が全部悪いと個人的には思う」とエキサイトして語ったもんで長女は口がポカーンとしてました。


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