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本にまつわる色々、を紹介する展示

装丁というのは、「1冊の本をつくる」ために、紙の種類、色、寸法から頁内の字体やレイアウトやら、表紙まで様々なものを1つずつ選定して形にしていくお仕事です。
そのお仕事をする装丁家さんたちメインの展示で、あまり他には無いんじゃないかなあ、と思います。

主催は、日本図書設計家協会さんです。
場所は、茨城県の土浦市民ギャラリー
・ギャラリートークあります。
 4月15日(土)14:00~(最終受付16:30)

先月は、このギャラリーで行われた協会長の小林真理先生の講演会を聞いてまいりました。小林先生は、画家であり、装丁家であり、美術ジャーナリストでもある方です。そんな小林先生ならではのコンセプトで作られた著書を購入してきました。画家が装丁した書籍の写真や言葉がたくさんおさめられていて、写真が大きいので見ごたえがあります。

取材からデザイン、装画まで全てを手掛けていらっしゃいます。


藤田嗣治作(このページ好き。)

大抵は、本文の著者が誰か?或いは表紙を描いた人が誰か?くらいで、誰がどうやってその一冊を仕立て上げたかには無頓着であるにもかかわらず、その仕立てる人がいなければ本は生まれないので、本来はフィーチャーされるべきことだ、と思っています。

で、この展示では彼の『万葉集』をお題にして、「和様の紙」を使って新たに装丁して作られた20種の表紙の「和本」が展示されております。
私は「和様」という言葉をここで初めて知りました。想像のとおり、日本風とか日本の伝統的な形式・様式ということです。

20種ある表紙のうち、私はこれを選びました。
計算された偶然と潔さが、自身のものとは違うのと、心地よさがあったというのが理由です。

万葉集のうち20首がとりあげられていて、1見開きに、一首と背景になる挿絵がおさめられています。
そして、その1首の挿絵に呼応した別の絵が表紙として20種類あります。

和様のファインペーパー(株式会社竹尾)が蛇腹状に折られたものが背で綴じられています。

是非是非、紙の本、応援してくださ~い!!

展示自体は会期が5月7日(日)まであります。
月曜日休館(4月3日と5月1日は開館します。)
午前10時~午後6時
◆会場 展示ギャラリー全室
◆料金 入場無料
◆問合せ 土浦市民ギャラリー:029 - 846‐2950

本からは、離れますが…。
せっかくのGWなのでセットでどうでしょうかー?!

近くには、ほんのわずかですけど昔ながらの良き建築風景が残っています。まちかど蔵 | 土浦市観光協会 (tsuchiura-kankou.jp)

もうちょい足を伸ばすと
霞ヶ浦総合公園 | 土浦市公式ホームページ (tsuchiura.lg.jp)

もっと足を伸ばすと稀勢の里のお部屋があります。
※ただし、通り過ぎるだけです(笑)。
二所ノ関部屋│公式ホームページ (nishonosekibeya.com)

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